先日、実家に行きました。 特に用事があった訳ではなく、実家の父母の顔が見たくなったのです。 と言っても、そんなに遠くに住んでいる訳ではありません。 車で15分程度の距離です。 それでも、仕事で忙しかったりして、なかなか実家に顔を出す事がままなりませんでした。 その日は会社でちょっと面白くないことがありました。 それで、私は…お恥ずかしながら、里恋しくなった訳です。 私は夫に、“今日は実家でご飯をたべて帰るね”とメールをしました。 夫も帰宅が遅いので大丈夫と言えば大丈夫だったのですが…。 そして、会社を出る前に実家にも今日寄らせてもらうということを メールしておきました。 実家に行くと、メールをしておいたせいか、 母が夕ご飯をたくさん作っておいてくれました。 私の好物がたくさんです。 鶏の唐揚げ、金平ごぼう、揚げ出し豆腐、オクラのサラダ、などなど。 実家の薄味のご飯、久しぶりでした。 美味しくてたくさん食べたあと、ふと私は実家のリビングのテーブルに置いてある、けんだまを見つけました。 「これどうしたの?」 「いや、押し入れから出て来たんだよ。」 と父。 「そういやあ、昔、お前はこれでよく遊んでいたなあ。」 「そうだねえ。」 私が小学生の頃、けんだまが学校でブームとなり、私は昼も夜もなく 一生懸命練習しました。 糸の先についた玉がはじかれてぜんぜん乗せることができなくても、私はあきらめる事をしなかったなあとふと思い出しました。 無心だったんですね。 ただけんだまが上手になりたかった。 なんかそんな無心さ、一生懸命さをどこかに置いてきていたなと思いました。 「やってごらん。」 「うん。」 久々にやったけんだまは、びっくりするほどスムーズに、 私のリズムにあわせて玉をあっちこっちに動かしました。 昔の感覚はまだ覚えているようでした。 無心に打ち込む、そんな感覚をもう一度思い出して、仕事に戻りたいなと思った一日でした。
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