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生涯発達心理学

従来の発達心理学は、乳幼児・児童・青年を対象として、身体的・ 精神的・社会的成長に伴う変化を見ることを目的としていたのに対し、 中年期・老年期まで広げて、認知的にも学的知だけでなく生活知の あり方として多面的知能の面から、生活史・伝記的要素も取り入れて 個人特異的要因を考慮した多面的な人間理解を行うとするものが、 生涯発達心理学である。発達の方向性も、成長・獲得と衰退・喪失 といった二面性、可塑性とその限界、普遍的発達と社会文化・ 歴史的文脈の要因などを持つため、学際的要素が強いものと なっているのである。

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生理的早産

生理的早産とは、ポルトマン,Aによる概念で、一般的に小型動物は出生時に未熟で動き回れない就巣性のものが多く、大型動物は出生時によく成熟していて自力で動ける離巣性のものが多いのである。しかし大型動物である人間の場合、感覚器はよく発達しているのに対し、運動能力が未熟な状態で生まれてくる為、二次的就巣性をもつとされている。人間が二次的就巣性をもつ理由としては、本来21ヶ月で誕生すべきところが、直立歩行による骨盤の矮小化いよって、胎児の身体的成長に限界がある為、大脳の発達を優先させて10ヶ月で誕生することがあげられ、これに因んで生理的早産と呼んでいる。

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漸成説

漸成説とは、後成説とも言われるもので、生体の形態や構造の発生について前成説と対になる概念のこと。古くは、潜在的発生能力を持つ可能態が、外的力により完態になるというアリストテレスの考え方に遡るものでもあり、特に近代発生学の中で、胚の分化や複雑な発達の基本原理として発達。心理学的には、エリクソン,E.H.が、ライフ サイクルの中で、人間の心理社会的発達は8つの危機的段階を経ながら漸成発達していくものとしているのである。

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同化

同化とは、ピアジェ,Jの認知発達理論の中心概念で、生物学的理論に基づく、生体が環境に適応していく為の不変的な機能のこと。環境を既存の自己のシェマや構造の中に取り入れるプロセス。同化と調節は、相補的に働き合って、より複雑なシェマが形成されていくのである。

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調節

調節とは、ピアジェ,J.の認知発達理論の中心的概念で、生物学的理論に基づく、生体が環境に適応していく為の不変的な機能のこと。自己のシェマを環境に合わせて修正していくプロセス。同化と調節は、相補的に働き合って、より複雑なシェマが形成されていくのである。

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発生的認識論

発生的認識論とは、ピアジェ,Jが体系化したもので、知識を、その歴史的・社会発生、またその知識の基礎である概念や操作の心理的起源に基づいて説明しようとするものである。形式的分析及び発生的方法により、認識の系統発生/個体発生に対応して、歴史批判的方法による科学史の再構成と、心理発生的方法によって子供の認識の発達過程の再構成と平行関係を明らかにしようとした。

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発達加速現象

発達加速現象とは、世代が新しくなるにつれて、身体的発達が促進される現象のこと。身長・体重・胸囲などの量的側面の加速化という成長加速現象と、初潮・精通など性的成熟、乳歯・永久歯の初歯・生歯完了といった質的変化の早期化という成熟前傾現象がある。これらの要因としては、栄養状態の改善、生活様式の欧米化による影響、都市化に伴う種々の刺激の視床下部・自律神経系への影響や婚姻圏の拡大による異型接合による効果などが挙げられている。

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発達課題

発達課題とは、ハヴィカースト,R.J.により提唱された概念で、人が発達過程のそれぞれの段階で達成すべき課題のことである。身体の成熟などの生物学的課題、個人的な認知・価値判断など精神的課題、しつけなどの社会文化的課題などが含まれている。社会的にも精神的にも、健全かつ幸福に生きていく為の条件として、それらをひとつひとつ達成していくことが必要。エリクソン,E.H.は、ライフサイクルの8段階で、それぞれ信頼性・自律性・自主性・勤勉性・同一性・親密さ・生産性・統合性といった危機的発達課題を提出している。

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野生児研究

野生児研究とは、発達の初期において、人間的環境と切り離された環境で育った子供に関する研究のこと。近代西欧思想の中で、文明と自然、人間と動物、大人と子供、生得性、と後天性、本性と教育可能性といった点から検討され続けてきたもの。迷子や遺棄により、動物と一緒に、あるいは自力で野生生活を送った子供(アヴェロンの野生児、アスラとカマラ)や、隔離されて育てられた子供(カスパー・ハウザー)などが著名であるが、近年では児童虐待などによる母性剥奪、貧困など社会問題的な文化剥奪が問題となっており、いずれも、発達における初期経験の重要性を表すものとなっている。

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ライフサイクル論

ライフサイクル論とは、生物個体に見られる、生まれ、成長・成熟し、老いて死ぬという時間の進行に伴った規則的な変化、もしくはその期間のことで、生活周期と訳す生物学の用語のこと。エクリソン,E.H.は、対人関係的で心理社会的な活動の基礎となる心理特性という観点から、人間の8つの発達段階を記述する用語として使用。また彼は、各発達段階には分岐となるような危機があると提唱するとともに、それ自身完結しようとする傾向と世代連鎖の一環を形作ろうとするふたつのサイクルの重なりに注目し、発達の意味を探ろうとしたのである。

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