漸成説

漸成説とは、後成説とも言われるもので、生体の形態や構造の発生について前成説と対になる概念のこと。古くは、潜在的発生能力を持つ可能態が、外的力により完態になるというアリストテレスの考え方に遡るものでもあり、特に近代発生学の中で、胚の分化や複雑な発達の基本原理として発達。心理学的には、エリクソン,E.H.が、ライフ
サイクルの中で、人間の心理社会的発達は8つの危機的段階を経ながら漸成発達していくものとしているのである。