心理的離乳

心理的離乳とは、発達段階(青年期)においての用語で、ホリングワース,L.S.の提唱した概念である。青年期になり、それまでの両親への依存から離脱し、一人前の人間としての自我を確立しようとする心の動きのこと。第2反抗期とも言われ、親との葛藤・親への反抗といった強い分離不安を伴うもので、精神的に不安定になりやすい。甘えの雰囲気の強い家庭では、様々な家族問題を引き起こしたりするが、同じ苦悩を共有する友人との相互依存関係を通して、漸次的に克服されていくのである。