自己意識

自己意識とは、発達段階(青年期)においての用語で、これまで主として外界に向けられてきた目が、自分自身に向けられるようになり、それまで気づかなかった自分の存在を、自ら意識するようになること。抽象的思考が可能となる形式操作の段階に入ると、目に見えない自分の内面について思考できるようになり、行動や意識の主体としての自分と客体としての自分が分離されていく。自尊感情を中心とした様々な情緒体験、また友人関係を基礎として、特に急激な身体的発達により自分の身体に関心が向けられることが契機となり、社会的自我に目覚めていくこととなる。