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経験論

経験論は、古代ギリシアではソフィスト、キュレネ学派、アリストテレス、ストア学派、中世の唯名論者を系譜として持ち、近代に至ってはベーコン、バークリー、ロック、ヒュームらによってイギリス経験論の誕生となった。その後、啓蒙哲学に引き継がれ、ジェームズ、W.のプラグマティズムへの広がりを見せている。経験を通じて、形而上学的立場や懐疑論、唯物論や実証主義などに分かれるが、現代の自然科学一般がこの考え方に基づき発展してきているのである。

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合理論

合理論は、古代ギリシヤではプラトンのイデア論に代表されるように、宇宙そのものの目的論的形成の原理であり、中世においてもキリスト教の神学的世界観に引き継がれ、自然的認識対象に関わる理性的能力が重要視されており、近代に至っては神から人間中心へと移行する中で数字と機械的自然観が結びついてデカルト、スピノザ、ヘーゲルに代表される近代的合理論の誕生となった。理性的で自律的な人格は、近代的主体となるもので、経験論と合理論とが相補的に科学的探求を推進してきたといえるものであり、現象学的還元によって初めてその根源的な基盤を問われるようになってきているのである。

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ゲシュタルト心理学

ゲシュタルト心理学とは、19世紀のヴントに代表される、心的現象は要素の総和からなるという要素主義を否定して、20世紀初頭に、要素に還元できないひとつのまとまりとしての構造特性、つまりゲシュタルトに注目してその発生過程や機能を法則化した心理学である。現代では、機械論に対抗するものとして、現象学・ホーリズムの支柱になるとともに、認知科学の中で再評価される。

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現象学

現象学とは、本来物自体と区別された現象の学を示すもの。人間の認識は、カントにとってはこの現象界に関わる経験的な実在的なものであり、ヘーゲルにとっては絶対精神の発現である意識の発展段階の記述を示すものであった。しかしフッサール,E.は、20世紀初頭、実証主義・心理主義・生の哲学・歴史主義などを批判し、現象の真ある普遍的認識の基礎を求め「事象そのものへ」回帰することを提唱。具体的には、現象学的記述・還元・判断停止などの方法により、志向性・生活世界・間主観性などの概念を提出、心理学・精神病理学・社会学・教育学など広く現象学派を形成。

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構成主義

構成主義とは、機能主義に対抗してティナチーが自身の立場を示す為に用いたもので、19世紀後半から20世紀初頭にかけて主流となったヴントらの要素主義的アプローチである。複合的な心的過程を、徹底した内観により個々の要素に分解、それぞれの要素の特質を調べて、法則定立的に統合の一般法則を見出そうとしたが、やがてゲシュタルト心理学からの批判、機能主義・行動主義の普及の中で衰退していくこととなる。

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構造主義

構造主義とは、人間の文化活動の全体性は、主体の経験からは常に無意識的に隠されているため、普遍的法則性を持った構造という理論モデルにより、対象となる現象を理解しようとする立場のことである。1960年代に、フランスから世界的に広まり、従来の実証科学的な方法、近代的な知のあり方に大きな転換をもたらすものとなっている。

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行動主義

行動主義とは、20世紀初頭、ワトソン,J.B.により提唱された心理学の 方法論のひとつで、70年代まで支配的なパラダイムとなっていたもの。 心的な概念を排除し、すべて刺激に対する反応という客観的行動の指標を もとに、人間や動物の行動の予測と制御を行うべきであるとした。 また遺伝要因よりも環境要因を重要視する環境主義をとった。

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作用心理学

作用心理学とは、19世紀後半、ブレンターノ,F.によって提唱されたものである。ヴント,W.の心理学を、要素主義的で意識の内容を研究する現象学であると批判、むしろ心理学は精神作用、対象としてのあるものへの関係、つまり志向的関係を扱うべきであるとし、内観及び表現による内的経験の記述を行った。感覚や想像などの表象を重視し、オーストリア学派やゲシュタルト心理学、フッサールの現象学などにつながるもの。

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システム論

システム論とは、対象を相互に作用し合う諸要素の集合と見なし、その集合全体をシステムと名付け、その生成や発展・消滅などを研究対象とする理論である。近代科学の分析的・原子論的方法の対極をなすもの。心理学においては、70年代以降、行動科学におけるミラーの諸リビング・システムの研究、家族療法における家族システムの研究、認知心理学の諸研究など全体を関係的に見る視点が不可欠となっているのである。

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実証主義

実証主義とは、超経験的なものを認めず、経験的事実のみを知識の源泉として、感覚的経験による実証を重視する立場のことである。実証主義に対抗する批判として、人間性を巡って生の哲学・現象学・プラグマティズム・実在主義・臨床の知などがあげられる。

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