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モラトリアム

モラトリアムとは、発達段階(青年期)においての用語のことであるが、元来は債務の支払を猶予することを示す経済用語のことであった。アイデンティティの確立までの社会的な責任や義務から猶予される青年期の特質を表すのに、心理社会的モラトリアムという言葉を用いた。古典的モラトリアムと現代的モラトリアムに分けられる。前者は、半人前意識と自立への渇望、真剣な自己探求、局外者意識と歴史・時間的展望、禁欲主義とフラストレーションに特徴があり、後者は、万能感、性的解放、遊び感覚、局外者意識、自我分裂、無意欲、しらけといった特徴を持っている。

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中年の危機

中年の危機とは、発達段階(中年期)においての用語である。中年期は、成人前期と後期の過渡期にあたる時期のこと。身体的変化、家族関係・職場関係における大きな変化を迎える時期で、病気・離婚・転職といったライフイベントとなるものが起こり易く、生涯発達的に危機となる場合がある。ユングは個性化プロセスをふたつに分け、40歳前後を人生の正午とし、午前が成人としてのアイデンティティを確立していく時期であるのに対し、午後は心の内なるプロセス・死・無意識を射程に入れた自己受容へと焦点が移動していくことになるとしているのである。

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エイジング

エイジングとは、発達段階(老年期)においての用語で、加齢、老化と訳される。初期には老人学として、高齢化に伴う身体・精神的衰退過程を研究するものであった。50年代以降には、生涯発達心理学の視点から、知能の新たな見直し、サクセスフル・エイジングとして、社会的な老人観の変化が行われるようになっている。60年代には、現役からの引退を勧める離脱理論が、70年代には、生涯現役という活動理論が提出され、その後ライフサイクルにおける一貫性という連続性理論、生活の質から自己実現の重視へと移行してきている。特に日本では、人口の7%が65歳以上の老人人口の比率となる老齢化社会を70年代に迎え、ゴールドプランなど福祉行政も整備が進んでいるのである。

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エスノメソドロジー

エスノメソドロジーとは、1960年代にアメリカ社会学の中から、パーソンズらの構造=機能主義的社会学の批判として生まれた新しいパラダイムである。ガーフィンケル,H.により、「人々の日常生活の方法の研究」を表すものとして命名され、方法論的な基礎付けを行った。従来の科学的モデルや合理性の概念を前提にした研究ではなく、生活世界に焦点を当て、人々の共有する常識的思考を「ドキュメント的解釈」・「日常会話の分析」により、解明しようとするもの。

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エソロジー

エソロジーとは、動物行動学・比較行動学とも訳されるもので、人間も含め様々な動物の行動についての生物学的比較研究のことである。対象をできるだけ自然の環境・生活場面において自然観察を行い、そこから種に固有な行動様式に着目して行動目録を作り、分類・分析を行う。近年では、分子生物学の知見を取り入れ、脳・神経系のレベルでの研究が行われている。

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エティック

エティックとは、元来言語学者パイク,K.L.の文法素理論の用語でその方法論を一般化したものである。各個別文化体系内の機能を無視して自然科学的な差異・同一性に着目する普遍的アプローチのことである。

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イーミック

イーミックとは、元来言語学者パイク,K.L.の文法素理論の用語であり、その方法論を一般化したもの。あらゆる文化現象の各個別文化体系の機能に着目して人間の行動をその所属する文化の固有な視点から総合的に研究しようとするアプローチのことである。

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間主観性

間主観性とは、後期フッサール,E.の現象学の基本概念である。世界の意味了解は、近代的・合理的・普遍的な認識主体としての個人の主観においてなされるのでなく、超越論的な場における他者と共同体の構成という、複数の主観の共同化による高次の主観においてなされるとした。臨床心理学においても、サリヴァンの「与しながらの観察」やストロロウの「間主観的アプローチ」に端的に見られるように、クライエントとカウンセラーとの間の共生的二者関係の基礎概念となるもの。

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機械論

哲学的には、目的論の反対概念で、自然・必然的な因果関係において全てを見ようとするもので、近代市民哲学の構成要素でもあり、目的意思・人間的主体の自由・社会的実践の特質が軽視されがちである。生物学的には、生気論に対立するもので、進化論や分子生物学など生命現象を、物理・科学的な無機的な現象と同等のものとして扱おうとするもの。心理学的には、全体論・有機体論の反対概念であり、要素主義的・分析的因果論的・自然科学モデルによる数量的人間理解となる。

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機能主義

機能主義は、19世紀後半に現れた科学的方法論のひとつ。物自体・本質といったものを直接対象とすることができないとする不可知論の前提で、実証主義・現象的な物事の結合・関連を明らかにしようとする立場である。心理学的には、構成主義の反対概念。心の機能は、有機体が環境に適応しようとする精神の統一的活動であるという立場をとるもので、行動主義の母体となるとともに、認知心理学にもつながるものでもある。

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