中年の危機

中年の危機とは、発達段階(中年期)においての用語である。中年期は、成人前期と後期の過渡期にあたる時期のこと。身体的変化、家族関係・職場関係における大きな変化を迎える時期で、病気・離婚・転職といったライフイベントとなるものが起こり易く、生涯発達的に危機となる場合がある。ユングは個性化プロセスをふたつに分け、40歳前後を人生の正午とし、午前が成人としてのアイデンティティを確立していく時期であるのに対し、午後は心の内なるプロセス・死・無意識を射程に入れた自己受容へと焦点が移動していくことになるとしているのである。