エイジング

エイジングとは、発達段階(老年期)においての用語で、加齢、老化と訳される。初期には老人学として、高齢化に伴う身体・精神的衰退過程を研究するものであった。50年代以降には、生涯発達心理学の視点から、知能の新たな見直し、サクセスフル・エイジングとして、社会的な老人観の変化が行われるようになっている。60年代には、現役からの引退を勧める離脱理論が、70年代には、生涯現役という活動理論が提出され、その後ライフサイクルにおける一貫性という連続性理論、生活の質から自己実現の重視へと移行してきている。特に日本では、人口の7%が65歳以上の老人人口の比率となる老齢化社会を70年代に迎え、ゴールドプランなど福祉行政も整備が進んでいるのである。