システム論

システム論とは、対象を相互に作用し合う諸要素の集合と見なし、その集合全体をシステムと名付け、その生成や発展・消滅などを研究対象とする理論である。近代科学の分析的・原子論的方法の対極をなすもの。心理学においては、70年代以降、行動科学におけるミラーの諸リビング・システムの研究、家族療法における家族システムの研究、認知心理学の諸研究など全体を関係的に見る視点が不可欠となっているのである。