作用心理学

作用心理学とは、19世紀後半、ブレンターノ,F.によって提唱されたものである。ヴント,W.の心理学を、要素主義的で意識の内容を研究する現象学であると批判、むしろ心理学は精神作用、対象としてのあるものへの関係、つまり志向的関係を扱うべきであるとし、内観及び表現による内的経験の記述を行った。感覚や想像などの表象を重視し、オーストリア学派やゲシュタルト心理学、フッサールの現象学などにつながるもの。