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補助自我

補助自我とは、サイコドラマにおける副治療者であり、即興劇の役者兼助監督でもある。主役であるクライエントの相手役となって、クライエントが自己の内面を演劇として表現するのを助ける役割。技法として、主役の役割を補助自我がそのまま演じる「ミラー」や、主役と補助自我の役を入れ替えて演じる「役割交換」、主役の分身を補助自我が演じ、2人で主役の内面を話し合う「ダブル」などがあり、サイコドラマにおいて補助自我の役割は重要であるとされている。

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風景構成法

風景構成法とは、中井久夫により開発された、心理検査を兼ねた芸術療法のひとつ。具体的には、A4の紙にサインペンで枠どりをして、クライエントに「川・山・田・道(大景群)、家・木・人(中景群)、花・動物・石(小景群)、付け加えたいもの」の順に描きいれてもらい、最後にクレヨンで着色し、全体でひとつの風景を完成させるもの。元々は精神分裂病患者とのコミュニケーション手段として考案された非言語的手法であったが、現在は独立した技法となっているのである。

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スクイッグル法

スクイッグル法とは、相互なぐり描き法とも呼ばれるもので、ウィニコット,D.W.が開発した描画法。具体的には、まずセラピスト(クライエント)がサインペンで用紙になぐり描きをする。続いてクライエント(セラピスト)が、そのなぐり描きから連想されたものを、クレヨンで線を描き加えて完成させるのである。この過程を、順序を交替して数回繰り返す。なぐり描きと描画をひとりで行うスクリブル法もある。複雑な描画でない為、絵が下手な被験者でも抵抗や緊張が少なく、子供にも有効である。

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Tグループ

Tグループとは、トレーニンググループの略称で、参加者相互の自由なコミュニケーションにより、人間的成長を目指すグループ・アプローチのこと。元々は、グループダイナミクスの研究者であったレヴィン,K.が発見した手法を発展させた、感受性訓練に由来するもの。初期の目的は、福祉職や管理職の為のリーダーシップの習得、つまり人材育成であったが、その後、人間性心理学や実存心理学の影響を受け、集団療法としても普及していったのである。

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ジョハリの窓

ジョハリの窓とは、グループ体験におけるパーソナリティ変容のメカニズムを説明する際に使用される概念のこと。自己のパーソナリティを、①自分も他人も知っている面(開放領域)、②自分は知らないが、他人は知っている面(盲点領域)、③自分は知っているが、他人は知らない面(隠蔽領域)、④自分も他人も知らない面(未知領域)、の4つの領域として把握する。グループ体験において、自己開示とフィードバックで、盲点領域や隠蔽領域を縮小し、開放領域を拡大することが、自己理解や人間関係訓練につながっていくのである。

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自己開示とフィードバック

自己開示とは、自分の考えや感情を相手に適切に伝えることを意味し、フィードバックとは、自分または第三者が相手をどう見ているかというデータを与えることである。エンカウンター・グループや、Tグループなどのグループ体験において、参加者が互いにこれらを行うことで、自己についての気づきを深めることができる。また両方とも、治療者とクライエントとの関係を促進する為の、マイクロカウンセリングにおける積極的技法でもある。

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セルフヘルプ・グループ

セルフヘルプ・グループとは、共通の障害や問題を抱えている人達が、相互援助を目的として、自主的に組織化・運営している自助グループのこと。セルフヘルプ・グループの効果としては、疎外感・孤立感の解消、克服モデルの提供、そして援助者役割を果たすことが治療となる援助者療法原理が挙げられる。専門的・制度的ケアに不充分な部分を補完するものであり、セラピストなどの専門家と対立するものでない。地域援助の一環としてのコンサルテーション機能がセラピストには期待されるのである。

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家族療法とシステム理論

近代西洋医学では、人間の体を還元主義的に捉える。患部や病因を特定しそれを排除することで治療を行う。一方東洋医学では、鍼灸のように、人体をネットワークまたはシステムとみなす。漢方では、体質改善による病気予防を重要視しているのである。従来の個人療法を西洋医学とするならば、家族療法やコミュニティ心理学は東洋医学にあたるもの。

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一般システム理論

一般システム理論とは、生物学者ベルタランフィ,L.が提唱した科学理論のひとつ。システムを、「相互作用しあう要素の集合体」として捉えており、上位システムと下位システムが入れ子状に構成されているとみなすのである。従来の還元主義科学において は、原因と結果を特定することで、事象を理解しようとしてきた(直線的因果律)。しかし、複雑に相互作用しあう要素からなるシステムにおいて、問題の原因を1つに特定するのは不可能(円環的因果律)とされる。家族療法では、家族をシステムと捉え、円環的因果律に基づいて把握しようとする。

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家族療法

家族療法とは、家族をひとつのシステムとし、個人ではなく家族システムを治療の対象とする心理療法のひとつ。個人の問題行動や症状は、過去の生育歴に由来するのではなく、現在の家族システムの歪みに由来すると考えられる。家族メンバー間のコミュニケーション様式(家族ルール)に着目し、歪んだ家族システムを、健全に機能するシステムへ変容させることを目指す。それゆえ、従来の個人療法とは異なる独特の技法(戦略的技法)を発展させ、ブリーフセラピーにも多大な影響を与えたのである。

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