風景構成法

風景構成法とは、中井久夫により開発された、心理検査を兼ねた芸術療法のひとつ。具体的には、A4の紙にサインペンで枠どりをして、クライエントに「川・山・田・道(大景群)、家・木・人(中景群)、花・動物・石(小景群)、付け加えたいもの」の順に描きいれてもらい、最後にクレヨンで着色し、全体でひとつの風景を完成させるもの。元々は精神分裂病患者とのコミュニケーション手段として考案された非言語的手法であったが、現在は独立した技法となっているのである。