一般システム理論

一般システム理論とは、生物学者ベルタランフィ,L.が提唱した科学理論のひとつ。システムを、「相互作用しあう要素の集合体」として捉えており、上位システムと下位システムが入れ子状に構成されているとみなすのである。従来の還元主義科学において
は、原因と結果を特定することで、事象を理解しようとしてきた(直線的因果律)。しかし、複雑に相互作用しあう要素からなるシステムにおいて、問題の原因を1つに特定するのは不可能(円環的因果律)とされる。家族療法では、家族をシステムと捉え、円環的因果律に基づいて把握しようとする。