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逆転移

逆転移とは、転移とは逆に、心理療法中に治療者からクライエントに向けられる、非合理的な感情のこと。陽性の転移は治療に役立つ場合もあるが、逆転移は治療者とクライエントの適切な距離を乱し治療の枠組みをも壊しかねない危険なもの。フロイト,S.は、逆転移は消滅させるべきとし、教育分析の重要性を強調した。しかし現在は、治療者が逆転移を自覚し、それに振り回されることなく治療に活かすことが重要視されている。特に境界例患者は、激しい転移・逆転移を引き起こす事が多く、注意が必要である。

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抵抗

抵抗とは、治療抵抗とも呼ばれるもので、心理療法中に現れる、治療を妨げるクライエントの言動のこと。クライエントは、意識上は治療を望んでいるが、無意識的に変化に対する不安があり、それが抵抗として現れる。自らの無意識と直面する苦痛を回避し、また症状や問題により得られる周囲の関心や同情を失いたくないという疾病利得が背景にある。しかし、治療者とともにクライエントが抵抗の意味を考え自覚していくことで、成長への手がかりともなるのである。

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教育分析

教育分析とは、セラピストやカウンセラーの訓練過程において、自らがクライエントとなり、習得しようとセラピーやカウンセリングを受けること。元々は精神分析の用語。精神分析家は、自己理解を深め、将来治療の妨げとなりうる自らの葛藤や抑圧された問題を前もって解決しておく為に、訓練段階で分析を受けることが求められている。しかし現在では、自己理解促進だけでなく、クライエントの内的変化を共感的に理解するため、自らも治療過程を経験しておくという効果が重視されているのである。

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スーパーヴィジョン

スーパーヴィジョンとは、セラピストやカウンセラーの訓練最終段階のこと。具体的には、実地訓練において、訓練生であるスーパーヴァイジーは、クライエントへの治療面接と並行して、指導者であるスーパーヴァイザーの面接を繰り返し受け、自分のケース過程を報告し指導・助言を受ける。治療面接を振り返るとともに、自らをクライエントの立場におくことで、スーパーヴァイジーの面接技術・共感性が向上し、次回の治療面接に活かされていくのである。

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マイクロカウンセリング

マイクロカウンセリングとは、アイヴィ,A.E.により開発された、カウンセラーの訓練プログラムのこと。カウンセリングや心理療法における技法を、分類・構造化したマイクロ技法階層表に基づき、1度に1つずつ習得していく。技法群を大別すると、基本的関わり技法、焦点のあて方、積極技法、対決、技法の連鎖及び面接の構造化、技法の統合の順で階層表の上層に配置されている。

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基本的かかわり技術

基本的かかわり技術とは、マイクロカウンセリングにおいて、最も基本的な技法群である。かかわり行動、クライエント観察技法、開かれた質問と閉ざされた質問、励まし・言い換え・要約技法、感情の反映、意味の反映から成立する。これらの技法は、ラポールを形成し共感を高めるのに役立つもの。どの流派のカウンセリングにおいても共通した技法といえる。クライエントを1個の独立した人格と認め、尊重する態度である。

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基本的傾聴技法

基本的傾聴技法とは、基本的傾聴の連鎖とも呼ばれるもので、マイクロカウンセリングにおいて、基本的かかわり技法の中の、開かれた質問/閉ざされた質問、励まし、言い換え、要約、感情の反映を基本的傾聴技法と呼ぶ。共感を高めるのに役立つ。これらの技法は、来談者中心療法において、ロジャース,C.R.が強調した技法である。しかしこれらは、ロジャース派に限らず、優れたカウンセラーならば無意識に使っているとされるものである。

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閉ざされた質問/開かれた質問

閉ざされた質問とは、「はい/いいえ」で答えられるような質問。応答が制限されている為、緊張が強いクライエントでも答えやすく、必要な情報を手早く集めるのに適している。それに対し、開かれた質問とは、「どうして/どのように/どんな~」などクライ エントに自由な応答を促す質問のこと。クライエントの自己開示を促進する効果があり、よい治療関係の成立に欠かせない。クライエントの状態や心理療法の進行に応じて、これらの質問をうまく使い分けることが重要。

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感情の反映

感情の反映とは、マイクロカウンセリングにおいて、基本的かかわり技法及び基本的傾聴の連鎖のひとつ。元は来談者中心療法における応答上の態度で、共感的理解に欠かせないもの。クライエントが話す内容に表現されている感情表現にカウンセラーが気づき、それを反射して返すことでクライエントの自己理解を援助する。適切に行うことで、カウンセラーとクライエントの間に信頼関係が生まれ、クライエントの防衛が解けて自己開示が促進されるのである。

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ナラティブ・セラピー

ナラティブ・セラピーとは、特定の心理療法のことではなく、社会構成主義に基づく治療理論と技法のこと。社会構成主義とは、客観的現実というものは存在せず、現実は人々の間で構成されるものという、芥川龍之介の「藪の中」的な世界観。ナラティブ・セラピーでは、クライエントを支配する「物語」を、セラピストとの対話を通して新しい肯定的・建設的な「物語」へと編集し直していくのである。

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