抑圧
抑圧とは、フロイト,S.により最初に明らかにされた、自我の代表的な防衛機制で、全ての神経症の発生に関係しているとされている。性的願望や両親に対する憎悪など、苦痛となる願望・感情・記憶を意識から締め出す無意識の作用。それにより抑圧された願望や感情は、夢や失錯行為をいった形で表現される。抑圧は、意識的な抑制とは区別される。
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抑圧とは、フロイト,S.により最初に明らかにされた、自我の代表的な防衛機制で、全ての神経症の発生に関係しているとされている。性的願望や両親に対する憎悪など、苦痛となる願望・感情・記憶を意識から締め出す無意識の作用。それにより抑圧された願望や感情は、夢や失錯行為をいった形で表現される。抑圧は、意識的な抑制とは区別される。
Continue reading...同一視とは、防衛機制のひとつで、対象関係の発達において重要な働きをしており、自我同一性の形成に関わりが深い。対象の考え・感情・行動などを無意識的に取り入れ、その対象と同じような傾向を示すようになる心的過程のこと。自分の中にある傾向が性質を他人になすりつける場合は投影と呼ばれるが、これも主観的に自他を混同する同一視の一種と考えられる。フロイト,S.は、男児の超自我の形成において、父親との同一視を取り上げている。このような同一視を通じて、道徳性・性役割などを含んだ人格が形成されていく。
Continue reading...反動形成とは、防衛機制のひとつで、フロイト,S.が強迫神経症に特異なものとして記述したものである。意識された内容が、自我にとって受け入れ難い場合、それとは反対の言動をとることで抑圧を強化しようとする心的過程。子供を憎んでいる継母が、却って極端な愛情を示すように、無意識下で攻撃・憎悪などの破壊的衝動が強く抑圧されている場合に、意識面では過度の親切・丁寧な態度となって現れる、などがその例である。
Continue reading...合理化とは、フロイト,S.が、夢の二次的加工における自我の働きのひとつとして取り上げたものであるが、ジョーンズ,E.により、防衛機制のひとつとして一般化された。「すっぱいブドウ」に代表されるように、自己のとる行動・態度・考えに対して、論理的・道徳的に妥当な説明を与えて、不安や葛藤を回避しようとする心的過程のこと。一般的な正当化といった適応過程から、手洗いの脅迫神経症などの病的な過程までをも含むものである。昇華や知性化と異なり、欲求充足の手段や目的が、より低い水準にとどまっているのである。
Continue reading...知性化とは、フロイト,A.により理論化された防衛機制のひとつ。青年期によく見られるもの。感情や欲動を直接意識化したり解放せずに、それらに対する知的認識・論理的思考を獲得することによりコントロールしようとする自我の働き、知的な面での昇華の意味を持つもの。論理性の面では合理化と近いものであるが、知性化が、現実検討の正確さを前提とする肯定的意味を持っているのに対し、合理化は、現実否認の意味が強くなっているのである。
Continue reading...昇華とは、フロイト,S.が、「本能欲求が性的満足以外の目的に振り向けられる」過程として定義したものである。特に、性的欲動・攻撃性などの抑圧された心的エネルギーが、文化的・社会的に有用でより創造的な目的へ向けられるようになること、スポーツや文化・芸術活動など、個人的な生活を豊かにするとともに、人類の文明や社会の進歩の原動力ともなるものである。
Continue reading...インテーク面接とは、受理面接とも呼ばれるもので、相談機関に来室したクライエントに対して行う初回面接のこと。目的は、クライエントとの間にラポールを形成し、主訴及び問題に関する情報収集と明確化を行い治療方針を決定するとともに、クライエントに治療に関する情報を提供することである。インテーク面接で合意が得られてはじめて治療契約が交わされる。しかし他の援助法が必要と判断された場合、別の機関へのリファー(紹介)が必要となる。
Continue reading...リファーとは、相談機関に訪れたクライエントに対し、その機関では十分な対応ができない場合、他の適切な専門家にクライエントを紹介すること。特に精神病や器質性疾患が疑われる場合には精神科を、心身症の場合には心療内科を紹介するなど、他分野との 連携が大事。また神経症の場合でも、治療者の療法が有効な治療になりえない場合は、最も適した心理療法の専門家に紹介する。自らの能力を知ることが、治療者には求められるのである。
Continue reading...ラポールとは、心理療法の場面で、治療者とクライエントとの間に感情や意志の交流・理解があり、両者とも自由に振る舞える安心感、相手に対する信頼感が成立している状態のこと。心理療法における治療関係の出発点であり、理論の違いを超えて共通の基本前提条件として重視されている。また心理検査に関しても、検査者と被検者との間のラポールは重要であり、特に1対1で行う投映法や知能検査では不可欠とされている。
Continue reading...転移とは、元来は精神分析の概念で、患者が分析家に対し、過去の重要な対人関係を無意識的に再現した感情を向けること。広義には、心理療法中にクライエントから治療者に向けられる非合理的な感情を意味する。肯定的で親近的な感情を伴う転移を陽性転移、否定的で拒否的な感情を伴う転移を陰性転移と呼んでいる。どのように転移を扱うかは治療理論により異なる。転移は非合理的な感情であり、クライエントの正当な反応とは区別せねばならない。
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