反動形成

反動形成とは、防衛機制のひとつで、フロイト,S.が強迫神経症に特異なものとして記述したものである。意識された内容が、自我にとって受け入れ難い場合、それとは反対の言動をとることで抑圧を強化しようとする心的過程。子供を憎んでいる継母が、却って極端な愛情を示すように、無意識下で攻撃・憎悪などの破壊的衝動が強く抑圧されている場合に、意識面では過度の親切・丁寧な態度となって現れる、などがその例である。