ナラティブ・セラピー

ナラティブ・セラピーとは、特定の心理療法のことではなく、社会構成主義に基づく治療理論と技法のこと。社会構成主義とは、客観的現実というものは存在せず、現実は人々の間で構成されるものという、芥川龍之介の「藪の中」的な世界観。ナラティブ・セラピーでは、クライエントを支配する「物語」を、セラピストとの対話を通して新しい肯定的・建設的な「物語」へと編集し直していくのである。