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EMDR

EMDRとは、直訳すると「眼球運動による脱感作および再処理法」で、近年注目されているトラウマ関連障害に対する、認知行動的治療技法である。代表的な方法としては、①患者に恐怖を感じる場面をイメージさせる、②治療者が患者の眼の前で指を左右にリズミカルに動かす(1秒で2往復)、③それを患者に眼で追跡させる、④20往復したら眼を閉じ深呼吸をしてもらう、というものである。シャピロ,F.により偶然発見された治療法で、治療機序は未解明であるが、PTSDの治療には予想以上の効果が報告されている。

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森田療法

森田療法とは、森田正馬が創始した心理療法のこと。症状への「こだわり」が症状を固定化させているという悪循環を断ち切り、あるがままの自分を受け入れて生きて行く事を援助する。治療は合宿形式で、最初の1週間の絶対臥褥期では全ての活動を禁じられる。その後、軽作業期・重作業期・生活訓練期と推移する過程で、症状を生み出していた精神エネルギーの本来の形(生への欲望)を取り戻し、「あるがまま」の態度で再び社会復帰していくのである。

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内観療法

内観療法とは、仏教の修行を元に、吉本伊信が創始した心理療法のこと。研修所に1週間宿泊して行う集中内観では、クライエントを集中できる環境におき、両親など重要な他者との関係を、①世話になったこと、②して返したこと、③迷惑をかけたこと、の3点について思い出させる。セラピストは1~2時間ごとに訪れて想起内容を共感的に傾聴する。この作業を通じて、自己と他者のイメージが再構築され、肯定的な自他認知への変容が生ずる。また、集中内観の後も、生活の中で日常内観を行う。

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交流分析

交流分析とは、バーン,E.により開発された理論体系及び、集団心理療法のこと。「互いに反応しあっている人々の間で行われている交流(コミュニケーションのやりとり)を分析する事」で、自己理解の促進と自発性の増強、真の対人関係の回復を目的としている。自分の自我状態やコミュニケーションの癖に気づくことにより、過去から解放された、よりよい親密で生産的な人間関係と生活スタイルを実現しようとするのである。

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ストローク

ストロークとは、交流分析の用語であり、「人の存在を認める行為」を意味するもの。バーン,E.によると、人間は常に他者からのストロークを求めている。ストロークには、身体的に接触するタッチ・ストロークと、表情・仕草・言語による心理的ストロークがあり、またそれぞれ肯定的/否定的ストロークに分かれる。個人のストロークの受け方と与え方には独特の癖があり、それは幼児期にどのようなストロークを受けたかに影響されている。そして、現在の対人交流パターンを作り上げていくのである。

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構造分析

構造分析とは、交流分析では、自我状態を「親の自我状態(P)」、「大人の自我状態(A)」、「子供の自我状態(C)」、の3つに分かれていると仮定する。さらに詳細に5つに分けられる。①CP:個人の道徳性を司る部分(批判的な親)、②NP:養護性を司る(養育的な親)、③A:合理性を司る(大人)、④FC:創造性を司る(自由な子供)⑤AC:協調性を司る(適応した子供)

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エゴグラム

エゴグラムとは、構造分析をグラフ化したもの、またはそのための質問紙検査のこと。バーン,E.の弟子であったデュセイ,J.M.が考案。横軸に左からCP・NP・A・FC・ACの5つの自我状態、縦軸に各自我状態の強さを表す棒または折れ線グラフを配置して作図される。初期には、面接から直感的に作成されていたが、その後は質問紙による作成が主流となり、独立したパーソナリティ検査としても普及したのである。日本でも東大式エゴグラムが多くの臨床現場で用いられている。

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交流パターン分析

交流パターン分析とは、2人の間のやりとり(交流)パターンの分析のこと。構造分析において自我状態に偏りがある場合、そこに交流が集中しやすいのである。交流のパターンは、3通り。①相補的交流:交流が2者間で一致し、スムーズな交流が長続きするもの、②交叉的交流:2者間で交流の方向性が食い違い、不快な感情を引き起こすもの、③裏面的交流:表面上は普通の相補的交流に見えるが、その裏にもうひとつの交流が存在するもの。隠された交流が交叉的な場合、不快な感情が生じても本人には原因がわかないのである。

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ゲーム分析

表面的にはスムーズにみえる交流パターンが繰り返し行われているが、毎回なぜか不快な感情(ラケットと呼ぶ)が残る場合、その交流の裏に意識されない別の交流が存在してしていることがある。このような、反復される非生産的な表裏の交流パターンをゲームと呼んでいる。たとえば共依存もそのひとつ。気づかずに反復しているゲームを、自覚し修正することで、人間関係の慢性的な悪循環を断ち切る。この為の分析のことを、ゲーム分析と呼んでいるのである。

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脚本分析

脚本分析とは、人生をひとつの舞台とみなし、個人が知らず知らずのうちに演じてしまう人生の脚本を、理解し修正する為の分析。この脚本は、乳幼児期の経験、特に両親や周囲の大人から与えられたメッセージがもとになる。自己破滅的な脚本は、かつて与えられた「~であるな」という禁止のメッセージがもとになり、その人の人生を縛りつけている。そこで、自分の脚本はどういうものかを理解し、建設的な脚本に書き換えられることを通じて、人生計画を自分で制御していく。

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