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固着

固着とは、リビドーが特定の発達段階に停滞し、その後のパーソナリティ形成に影響を与えることを指す。各段階でリビドーが十分に解消されなかったり、逆に過剰な満足が与えられることが原因とされている。口唇期に固着すると、依存的で愛情欲求が非常に強くなり、肛門期に固着すると、自己制御の過剰である几帳面・頑固・倹約といった強迫的な性格特徴が形成される。男根期に固着すると、自己顕示的で攻撃的なヒステリー性格になるとされる。

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退行

退行とは、以前の未熟な発達段階へと戻ることを指す。精神分析では、防衛規制のひとつとみなされている。治療場面で生じる感情転移も一種の退行であり、かつての対人関係の再現とされる。操作的な退行により、固着が存在する発達段階、あるいは心的外傷経験の時に戻り、葛藤やコンプレックスを解消させる治療的退行は、心理療法の技法として重要。また、フラストレーションに対する不適応的反応としても生じるものである(欲求不満退行仮説)。

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夢分析

夢分析とは、フロイト,S.は、夢は無意識的な願望充足であると考え、意識に向け入れられてきた夢の内容(顕在夢)から、夢の持つ隠された内容(潜在夢)を引き出そうとしたこと。無意識へのアクセス法のひとつでもある。一方、ユング,C.G.の夢分析では、夢は無意識からのメッセージであり、意識に欠けている要素を補償することが夢の機能であるとする。ゆえに夢の中のイメージを拡充していくことで無意識と意識の統合を図る。

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カタルシス

カタルシスとは、鬱積した感情や葛藤を、表現することにより発散すること。睡眠によるヒステリー治療の中で、ブロイエル,J.が発見し、その後フロイト,J.が精神分析の治療手法のひとつとして重要視したのである。激しい感情や罪悪感を伴う外傷体験は、症状化や身体化により不適応の原因となるが、それらを自由に表現させることにより、心的緊張を解放する方法。現在の精神分析では重要視されなくなったが、遊戯療法や芸術療法ではカタルシスによる治療効果が認められている。

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自由連想法

自由連想法とは、精神分析における無意識を意識化する技法のこと。フロイト,S.が神経症の治療に用いたもの。クライエントは静かな部屋で寝椅子に横になり、頭に浮かんだことは、どんなに馬鹿げたことに思えても、包み隠さず、全て分析家に話すことを要求される。こうして、無意識に抑圧された過去のトラウマ経験が認めがたい感情・欲望を少しずつ意識に浮上させ、治療効果をもたらすのである。

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徹底操作

徹底操作とは、精神分析において分析家がクライエントの無意識的な欲動を解釈し、クライエントに洞察が得られても、治療はそこで終わりではない。解釈に対する抵抗が反復して現れるので、完全な洞察に至る為には、解釈と洞察を徹底的に繰り返し、抵抗をひとつずつ排除していく過程が不可欠である。この過程を徹底操作を呼び、クライエント自身の自己分析が主体となる。

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コンプレックス

コンプレックスとは、心的複合体とも呼ばれるもので、ユング,C.G.が提唱した概念。ネガティブな感情に彩られた観念や記憶の集合体であり、いわば心の中の解消されないわだかまりのこと。しばしば無意識に抑圧される。ユングは、言語連想検査による研究を通じてコンプレックスの存在を提唱した。またアドラー,A.は、劣等感コンプレックスとそれに対する代償の働きにより、行動を説明した。よく知られているものに、エディプス・コンプレックス、去勢コンプレックスが挙げられる。

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エディプス・コンプレックス

エディプス・コンプレックスとは、幼児が3~5歳の男根期において、両親に対して抱く無意識的な愛憎の葛藤のこと。ギリシャ神話において、エディプス王が父親を殺し母親と結婚した伝説に基づき、フロイト,S.が命名。幼児は、異性の親に性的欲求を向け、ライバルである同性の親を憎む。このような近親相姦的感情は、去勢不安で終結し、潜伏期へと移行する。フロイトは、元々男児の心性としてこの語を用いたが、後に女児にも適用できると判断した。(エレクトラ・コンプレックス)

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エレクトラ・コンプレックス

エレクトラ・コンプレックスとは、エディプス・コンプレックスの女児版で、ギリシャ神話におけるアガメムノンの娘エレクトラにちなんで、ユング,C.G.により命名される。男根期(3~5歳)の女児が、父親に愛情を持ち、母親に対して敵意を持つことで生じる、無意識の葛藤のこと。しかし現在では、ホーナイ,Kをはじめとした、精神分析に対するフェミニズム的再考において、最も疑わしい概念とされているのである。

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阿闍世コンプレックス

阿闍世コンプレックスとは、母親が親であると同時に妻でもあり、自分の誕生の由来が母親の性の産物であることに対して、子供が持つ恨みを中心としたもの。日本の精神分析の第一人者である古沢平作が、仏教説話を下敷きに提唱した概念。子供が持つ母親との一体感、そしてそれが崩れた時に生じる母親への恨みと攻撃、母親の許しに伴う許され型/懺悔型の罪悪感、の3つが基本要素である。古沢は、父性中心主義的な欧米の精神分析に対し、母子関係を重視した日本特有の精神分析理論を発展させたのである。

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