REM睡眠

REM睡眠とは、睡眠段階のひとつで、急速眼球運動を伴い、夢を見ている状態とされるもののこと。通常睡眠は、入眠段階・浅い眠りの段階・中等度睡眠段階・深睡眠段階のノンレム睡眠とREM睡眠とで、合わせて90分の周期を4~5回繰り返すもの。REM睡眠では、脳波は覚醒パターンに似た低振幅の波形を描いており、自律神経系の活動が高まり、記憶の体制化との関連が指摘されている。また選択的断眠実験によるREM睡眠の剥奪では、注意力の低下・精神的な不安定が生じるなど、精神衛生上の意義が指摘されているが、その機能については未知の部分が多いのである。