ラテラリティ

ラテラリティとは、一般的には、生物個体の左右対称的な器官の一方が、他方よりも優れている現象で、特に左右の大脳半球の機能的非対称性を表すものである。これは、スペリーらの分離脳の実験、脳損傷・両耳分離聴の実験などを通じて明らかにされてきた。左半球は、言語的処理能力など分析的・継持的・部分的認知に優れており、右半球は、空間認知・図形・パターンの認知・メロディの認知・感情認知など総合的・同時的・全体的認知に優れているのである。