アメリカの感謝祭はいつ?
11月の第4木曜日はアメリカの感謝祭[Thanksgiving Day]です。カナダにも同様に、感謝祭がありますが、10月の第2月曜日になります。
誰に感謝する日?
日本には,「勤労感謝の日」がありますが、アメリカでは、誰に感謝する日なのでしょうか?答えは「誰にでも」です。家族、祖先、神様・・・と様々。しかし昔は、インディアン(アメリカ先住民)に感謝する日でした。
感謝祭の起源
1492年、コロンブスのアメリカ大陸発見により、多くのイギリス人が、アメリカ新大陸を目指すことになりました。
しかし、新しい土地で食物を育てるのに苦労したイギリス人は新しい土地では食べ物が満足に食べられず伝染病や悪天候も重なり、ほとんど死んでしまいました。
「自分たちの土地に無断で入り込んで来た」と怒っていたインディアンでしたが、余りに悲惨なイギリス人たちに、トウモロコシやカボチャなどの育て方を教えてあげることにしました。
ある実りの秋、イギリス人たちは、インディアンを食事に招きました。その食事は現在でも、感謝祭の恒例の食べ物になっています。
カボチャ、トウモロコシ、サツマイモ、七面鳥など、新大陸(アメリカ大陸)独特の食べ物です。
どれくらい大切な祭りなの?
アメリカの感謝祭は、クリスマスの次ぎに大切な行事です。親戚が集まって、沢山の食物を囲みながら、この1年の出来事で話が弾みます。
感謝祭に食べるもの
食べ物を作る人は,感謝祭を本当に楽しみにしています。私の知り合いのアメリカ人は、祖先から受け継いだレシピを大切に保管していて、本を作ってしまった程です。(私も一冊頂きました。)
感謝祭のためのレシピは、家庭でそれぞれ少しずつ違いますが,大体同じようなものです。
七面鳥の丸焼き[Turkey]大家族はブタの丸焼きもある。
スタフィング[Stuffing]パンと野菜を炒めたもの。七面鳥に詰めたり、七面鳥といっしょに食べる。
クランベリーゼリー[Cranberry Jerry]クランベリーを甘く煮て固めたゼリー。七面鳥に付けて食べる。
マッシュポテト[Mashed Potato]グレービーを付けて食べる。
グレービー[Gravy]七面鳥から出た汁から作ったソース。
カボチャ[Pumpkin]パンプキンパイにして食べることが多い。
トウモロコシ[Corn]茹でたり、サラダにしたり、プディングにしたりする。
サツマイモ[Sweet Potato or Yam]アメリカでは「ヤム」と言うことが多いが,それは間違えで本当は「サツマイモ」。砂糖とバターで煮て食べる。
インゲン豆[Green Bean]茹でて、ホワイトソースをかけて食べる。
感謝祭の次の日
余った七面鳥の丸焼きは、翌日、「コールドターキー」[Cold Turkey]と呼ばれます。サンドウィッチになって登場します。こっちの方が好きって言う人も多いらしいですよ。
感謝祭のもう一つの楽しみは,「バーゲンセール」です。感謝祭の木曜日は、お店はどこも休みになりますが、金曜から日曜まで、どの店もセールになります。このセール中にクリスマス用のショッピングをします。(ちなみに、イギリスではクリスマス後にセールになります。)
感謝祭が終わったら、いよいよクリスマス本番。アメリカに一番の楽しみがやってきます。
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NOV. 29, 2005