アメリカでは竜巻に注意!
野球の野茂選手が「トルネ−ド」と呼ばれる投げ方をしていたのは、もう10年前になるでしょうか。私は既にミネソタ州で留学の真っ最中で、日本でどれだけ騒がれていたのか、あとで父に聞いて知りました。父が「トルネ−ド」と説明するので何のことだろうと考えましたが、どうも英語で[Tornado]のことらしい。英語の発音をカタカナにすれば、「トルネード」よりも「トネ−ド」の方が近いと思うのは私だけでしょうか?
竜巻の本当の話
ミネソタ州マンケイトの隣町セントピーターで1998年春、一度に4つの竜巻が発生、町を崩壊。一瞬の出来事でした。ちょうどその頃、私の住んでいたマンケイトにも非難命令が出ていたらしいのですが、その時私は、テレビもラジオも置いていない所に居たので、何も知らずに外へ出掛けてしまいました。外には人っ子一人いないのでその時は不思議に思っただけでしたが、次の日セントピーターが崩壊したことを友達に聞いて知り、自分の無知さに本当にびっくり。
ちょうど同じ頃、私の日本人の友人はセントポールへ出掛けて、マンケイトに帰ってくる途中でした。マンケイトへ帰るにはセントピーターを通ります。まさか竜巻で町が崩壊したとは知らずにその町を横切りました。ちょうど竜巻が去った後だったので沢山警察が来ていたそうです。道の真中で一人の警察官が「ここは通れない」と旗を振ったのですが、ホコリが立ち込めて前方があまり見えなかった友人は、その警察官を車で引いてしまったのです。その場で友人は警察に捕まってしまいました。頭を押さえつけられて手錠を後ろ手に掛けられたらしい!今その友人はミネソタで仕事をしています。
私のマンケイトにいるホストファミリーは、隣の家が竜巻で無くなってしまったところの写真を、笑いながら見せてくれました。竜巻は恐ろしいものですが、日本での地震よりも甘く捉えられているかも知れません。
竜巻からの非難の仕方
日本の学校では地震の非難訓練をしますが、アメリカでは竜巻の非難訓練をします。けれども避難訓練をするのは高校までで、大学ではしないと思うので、大学からアメリカに来た留学生は知らないことが多いのではと思います。ここでは地震とは違う、竜巻の非難の仕方を紹介します。
テレビやラジオを付けて、非難を始めます。
地下へ逃げる。アメリカでは、建物のほとんどに、地下があります。
窓際を避ける。窓ガラスが強風で割れるからです。
地下が無かった場合、1階に行ってうつ伏せの状態になります。立っていると竜巻に巻き込まれますが、うつ伏せに寝ると助かるかも知れないそうです。
車に乗っていた場合出来る限り逃げます。車でも簡単に吹き上がることもあるので車の中は安全ではありません。橋があったら橋の下に隠れます。
竜巻の予測方法
竜巻はアメリカ中西部地方、ネブラスカ州中心に発生することが多いと言われます。特に夏から秋に掛けて発生します。自分で竜巻を判断する方法は、空を見て,大きい黒い雲が、地上に近づいているように見えたら,竜巻が出来ているところです。大きい竜巻が発生すると、サイレンが鳴りますが,あまり家が無い田舎では聞こえません。ちなみに、アメリカ人は非難したがりません。「まさか」が起こらないと分からないのもかもね。
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NOV. 29, 2005