車に関して疎い女性にとって、アメリカでの中古車探しは至難の業。正規ディーラー、中古車ディーラー、個人から、それぞれ車を購入したことがあるので、その違いも紹介しながら、中古車購入の裏技を紹介します。
アメリカで中古車を購入する前に
車を探す前に考えること
車の形を決める
自分の好きな車を買うために、自分が好きな車の形はどういうのか、町で車を見てみる。アメリカでは、日本では売られていない車もあります。どんな車が売っているのかも見てみましょう。予算だけで決めてしまうと、あまりの車の数に、一つに絞るのが大変。「このメーカーの車が欲しい」と明確にする方が早く見つかります。
予算を決める
6万マイル以上、または7年以上、走っている車は、購入後、大体$1000位の修理費が掛かるかも知れないそうです。ブルーブック[Kelly Blue Book]は、中古車の値段が一覧で見られる本(またはサイト)です。ただし、カルフォルニアをメインにしているので、州や地域によっては、多少の高い安いはあります。税金が上乗せされることも考慮しましょう。(住んでいる州と違う州で買うと、州税が無いらしいです。)ローンで購入する場合は、金利[APR]が上乗せされます。(どれ位上乗せになるのかは、頭金[Down Payment]、個人、銀行によって違います。)
車を探す時に考えること
走行マイル
アメリカでは、平均1年間15000マイルが走行されるそうです。車の年代と比べて、走行マイルが多いか少ないかを確認します。6万マイル以上走っていると、壊れる確立が多いそうです。
車の年代
アメリカでは、10年以上前の車も、まだまだ現役。けれど、7年が経つと壊れる確立が多いそうです。また、年代が新しいと、保証がまだ付いているかも知れません。(保証は追加で買うことも出来ます。)
前の車の持ち主は?
例えば、一番始めの持ち主がハワイで購入したのに、二番目の持ち主はニューヨークで購入したとか。(マイル数が多い。)元々はレンタル会社で使われていたとか。(乱暴に扱われていたかも知れない。)事故に遭った車かも知れません。(事故に遭った車は壊れる確立大。)車のビンナンバー[Vin Number]を聞くと、[Carfax]で車の履歴を調べることが出来ます。
車の宣伝を見てみよう
「車が欲しいな」と考えたら、日曜版の地元の新聞を買います。新聞には、正規ディーラーの新車の宣伝や、中古車ディーラーと個人からの宣伝があります。新聞の他に、スーパーなどに無料で置いてある雑誌[
Auto Mart][
Auto Trader]等が便利です。
中古車を購入する時に
正規ディーラーで探す
正規ディーラーとは、ホンダなどの会社名が付いている車屋さん。新車を主に売っていますが、中古車もあります。ホンダの店だからホンダの車しか置いていないとも限りません。
正規ディーラーは、接客が上手く、とても熱心です。正規ディーラーに行く時は、「この車しか欲しくないから、この車はありますか?」という気持ちで、乗り込むのが一番です。「この車しか目に無い」というと、他の車を薦められる事はありません。もしその車が無ければ、「後で見つかったら連絡をして下さい」と言っておくと、出来る限りの要望に答えた車を探してくれます。もし、どんな車かも決めない内に行くと、試乗を沢山させられた挙句、「どの車が良かったか」を聞き、その車を購入するための手続きを始めてしまいます。
オフィスの中に入ったら最後。マネージャーまで出てきて、説得させられますので、交渉は外でやりましょう。やたらと交渉をする度に、あちこちにサインを求められますから、納得してからサインをしましょう。正規ディーラーが提示する金額は個人から購入するよりも3割以上増しで高いです。けれど値切れば安くしてくれます。ブルーブック[Kelly Blue Book]を見ながら値切りましょう。ローンを組む場合は、正規ディーラーが銀行と交渉してくれます。
中古車ディーラーで探す
中古車ディーラーで売られている中古車は、正規ディーラーに置けないような車、例えば、古い車、マイル数が多い車、傷が多い車、事故車が多い。安い車を買いたい人や自分の探している車が正規ディーラーで見つからない人が中古車ディーラーで探すことになります。中古車ディーラーは、正規に比べて接客に熱心では無いので、足を止められることはありません。中古車ディーラーは、通りに固まって店を開いているので、一日であちこちのディーラーを見ることが出来ます。
中古車ディーラーが提示する金額は高めにしていることが多いです。けれど値切れば、安くしてくれます。ブルーブック[Kelly Blue Book]を見ながら値切ります。もし金額が低めなら、何か問題がある車かも知れません。中古車ディーラーでも、ローンを組めるところもありますが、「銀行と直接交渉を自分でやって下さい」と言われることが多いです。
個人から購入する
個人[Private]から車を購入する方法は、アメリカでは一般的です。正規ディーラーよりも、中古車ディーラーよりも、安く購入できます。個人からは、ローンを組むことは出来ません。一括で支払います。もし車が直ぐに故障しても、返品することが出来ません。車のタイトル[Certificate of Title]の他に、売買の証明の契約書を作ると安心です。
試乗させてもらおう
どこで購入するにしても、試乗はさせて貰えます。アメリカは高速道路が多いので、スピードを出すことが多くあります。スピードが直ぐに出るか、スピードを出した時、変な音や、変な匂いがするか、などを確かめるために、高速道路で試乗をします。試乗をした後は必ず、前のフックを開けて、オイル漏れをしていないか、異常にエンジンが熱くなっていないか、部品が異常に震えていないか、などを確かめます。車に詳しい友人といっしょに行くと、その点は分かるかも知れませんね。
アメリカで中古車を買う時の注意点
ローンで購入するために
アメリカで仕事をしている人は、ローンが組める可能性があります。まず、ローンを組む前に、
クレジットカードを作ります。アメリカには、日本のような「保証人」システムはありません。個人の「クレジット」の多さで、信頼が生まれます。「クレジット」が多ければ、金利が低いローンを組むことが出来ます。しかし、一番最初のローンだけは、金利は高めになります。ちなみに、ローンで購入する場合、
自動車保険は完全補償[Full Coverage]になります。
車所有の書類について
「この車は自分の物だ」と証明する書類を、タイトル[Certificate of Title]と言います。ローンを組まないで契約する場合、タイトルといっしょに、車を譲り受けます。ローンを組んで契約する場合、タイトルは銀行に保管されます。(もし、ローンが支払えない場合、車が担保となるため。)
裏技
1月、2月、12月は、あまり車を購入する人がいないので、特に正規ディーラーは、車を早く売りたいために、安くしてくれます。
中古車は値切るのが勝ち。Blue Bookに書いてある値段より、少し低めの値段で値切ってみよう。「勉強」してくれます。
気に入らないところはどんどん言う。「気に入った」と言ってしまうと、「気に入ったのに、何故買わないの?」と言われてしまいますし、値切れません。
中古車なら日本車がお奨め。(アメリカではトヨタとホンダが人気です。)日本で作って、アメリカに輸入した日本車は、価値があります。
最近(2004年夏)は韓国車ヒュンダイが人気です。まだ値段は低めなので後々価値が上がる可能性があるそうです。
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NOV. 29, 2005