コンピテンス

コンピテンスとは、言語心理学や認知心理学では、深層構造にある言語能力といった潜在能力を示すものであり、発達心理学では、人にすでに備わっている潜在能力と、環境に能動的に働きかけての自らの有能さを追及しようとする動機づけを、一体のものとして捉える力動的な概念を指すもの。特に、ホワイト,R.W.は、この動機づけの性質をエフェクタンスという用語で記述し、発達を促進させるものは、自己の活動の結果、環境に変化をもたらすことができたという効力感であるとした。