視覚的断崖

視覚的断崖とは、乳児や動物の奥行き知覚の研究の為、ギブソン,E.J.らにより考え出された実験装置及びその知覚的状況のこと。台の半分を透明ガラスにした状態で、台の地柄と、ガラスを通して見える地柄が、勾配をなすようにしておき、奥行きを知覚してガラスの手前で止まるかどうかをテストするもの。ニワトリでは生後24時間以内で、乳児では6ヶ月で獲得されると言われているが、歩行器など自発的な運動経験の有無により左右されるものである。また、心拍数の変化から、生後2ヶ月から深さに注目していることが分かっている。