初期学習

初期学習とは、個体発生期に生じる学習で、初期経験とも呼ばれるもの。哺乳類の場合、受精から離乳期にあたるもので、個体の様々な経験の中で、後の発達に大きな影響を与え、ある臨界期における、永続性のある学習となるものである。早成性の鳥類では、ローレンツによるインプリティングの現象があり、ハーロウによるアカゲザルの実験では隔離保育された乳児は、大人になるまで情動的な不安定を示すなど、人の乳児では、愛着形成、言語習得、社会性の発達に重要な要素となる。