脱中心化

脱中心化とは、発達段階(児童期)においての用語で、前操作期から操作期への移行を特徴づけるもので、自己中心性を脱することを意味する。具体的には、対象に対して知覚情報に基づくひとつの次元・視点に限定されていた思考が、操作期に変換できるようになり、複数の次元の組み合わせ、複数の視点をとること、保存性の概念の理解をも可能になる。言葉や思考も、自己中心言語から社会的言語へ、同時に主観的な思考から客観的思考へと移行し、道徳性についても、他律的なものから集団の中でのルール作りといった自律化の傾向が生まれてくるのである。