精神分裂病(統合失調症)

精神分裂病とは、一般に思春期以降に発症し、症状として幻覚・妄想、思考や行動の不統合などの陽性症状、感情や意欲が貧困化する陰性症状などがある。かつては解体型・緊張型・妄想型などの下位分類が使用されていたが、現在では軽症化が進み、厳密な
分類が困難なケースが多い。発症率は1%弱。いまだ発症の原因は解明されていない。2002年1月、精神神経学会は「統合失調症」へ病名変更を発表。しかし当面、この病名変更は、医療・保険・福祉など患者・家族が直接かかわる領域に限られ、医学教育や研究では従来通りとされている。