自律訓練法

自律訓練法とは、ドイツの精神科医シュルツ,J.H.により開発された、一種の自己催眠であり、セルフコントロール技法のひとつである。「公式」と呼ばれる自己暗示の言葉を頭の中で繰り返すことで、段階的に心身のリラクゼーションを行い、感情の沈静化と自律神経系の安定が得られる。不安・緊張をともなう神経症や心身症の治療、及びストレス緩和法として用いられる。従来は、自律神経系の意識的コントロールは不可能と考えられていたが、現在では自律訓練法やバイオフィードバックなどの技法が普及しているのである。