ポスト構造主義

ポスト構造主義とは、1960年代から70年代後半にフランスで生まれた、構造主義を批判的に継承・乗り越えようとする思想運動のことである。構造自身の力動性に焦点を当てている。構造による主体の形成という視点を保持しつつ、構造主義の実体主義的形而上学的思考・ファロス中心主義を脱して、意味の生成過程、脱構築、リゾーム的・ノマド的機械状無意識の作用を通して、これまで抑圧・隠蔽されてきたものを明らかにしようとする思想運動。