回想療法

回想療法とは、レミニッセンス療法とも呼ばれるもので、高齢者の抑うつに対する心理療法のこと。今までの人生を語ってもらい、それを共感的に傾聴するという方法で治療を行う。聴き手は必ずしも臨床の専門家である必要はない。高齢者の抑うつには、アイデンティティの混乱に伴う自己イメージの低下があり、過去を物語ることで自己洞察を深めアイデンティティの再統合をもたらすと考えられているが、本格的な研究が未だなく、はっきりした効果はよくわかっていないのである。