勤勉性/劣等感

勤勉性/劣等感とは、発達段階(児童期)においての用語で、エリクソン,E.H.が、心理社会的発達段階における学童期の課題として提示したもの。勤勉性は、社会における技術や道具の使用などに関する、外の世界に向かって集団の中で発揮される知的技能のこと。他者と比較することにより、確証されていくもので、有能感や自信を育むものである。逆にこの課題に失敗することは、劣等感を生み出すことになる。勤勉性と劣等感は、課題の達成に成功・失敗で二分されるものではなく、それ以前の発達課題を元にして、両者がバランスをとりながら、適切な社会的自己を形成していくものである。