自己一致

自己一致とは、自己概念(そうであるべき自分)と自己経験(あるがままの自分)が一致している状態のこと。ロジャースの来談者中心療法において目標とされる健全なパーソナリティの状態で、後にジェニュインネス(純粋性)と呼ばれるようになった。逆に自己概念と自己経験の不一致がクライエントに不適応をもたらすことになるのである。心理療法の場では、セラピストの自己一致が、クライエントの不一致から自己一致状態へ変化、治療効果をもたらす為の必要条件とされている。