危機介入

危機介入とは、危機状態にある人に対して、迅速で効果的な対応を行うことで危機を回避させ、その後の適応をはかる援助のこと。危機とは、一面的に否定的なものではない。人間の適応を脅かして不適応に陥らせる危険であるとともに、その克服を通して高次のコーピングを身に付ける可能性を持つ分岐点でもある。不適応に陥ってから治療するより、危機状態にある間に適切な援助を行うことで、不適応を予防し適応を取り戻すことが重要。ゆえに危機介入には迅速さが求められるのである。