感情

感情とは、視覚・聴覚などの感覚器官を通して得られた感覚刺激により引き起こされる、比較的単純で持続的な心の状態のこと。対象の性質を知る為の心的作用を、総称して認知というのに対し、その対象との関わり合いにおいて経験される「私」の状態、ないしは性質に関する意識を、総称して感情という。喜怒哀楽といった主観的意識過程。発達初期においては、感情・情動は身体と外界との交流の現れであり、母子関係におけるコミュニケーションを成立させ人格の基礎を形成するものである。臨床心理学的な場においても、感情論理の理解が主要なテーマとなっているのである。