素朴理論

素朴理論とは、人は日常生活の中で、経験的に自然発生的にある思い込みにより、概念形成を行っているという考え方のこと。その思い込みを素朴概念もしくは、誤概念とも言う。最近では、単に誤っているというよりは、ひとつのまとまりを持ったもうひとつの概念という考え方がなされている。ある対象理解におけるメンタル・モデル(心的イメージ)の活用とともに、学習の初期においては促進効果を持つものであり、また実在物と混同することで誤解を生むものでもある。