ホメオスタシス

ホメオスタシスとは、生理学者キャノン,W.B.の提唱した概念のこと。体温調節のように、生活体が環境の変化に対して諸器官を変化させることで、内部環境の動的平衡状態を維持しようとする自動的な機構や過程を示す。対概念はヘテロスタシスと言い、フロイトの死の本能に近いものである。心理学的に拡張されて、ホメオスタシスの不均衡が一次欲求の動因とされ、ハルの動因低減説の理論的根拠・ストレス発生・家族システムの変容についての基礎理論ともされている。