- ラテンアメリカの基礎知識 -
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目次


ラテンアメリカ文化

 1.ラテン文化
 2.ラテン音楽
 3.踊り、舞踊、ダンス
 4.ラテンアメリカ料理
 5.ラテンアメリカの格闘技
 6.ラテンアメリカの民芸品


ラテンアメリカ概論

 1.アメリカ大陸について
 2.アメリカ大陸の発見と開拓
 3.ラテンアメリカ地域
 4.ラテン人とラテンアメリカ人


ラテンアメリカの言語

 1.はじめに
 2.スペイン語
 3.ポルトガル語
 4.フランス語
 5.グアラニー語



ラテンアメリカンパワー

  1.最強事業家:カルロス・ゴーン
  2.隠れ天才: ルベン・ブラデス


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2003年2月25日作成









ラテン文化の特徴




ラテン文化の最大の特徴 〜「個性と多様性」

   ラテン文化の最大の特徴は何かと問われれば、「個性」「多様性」の2点が真っ先にあげられる。

 これは、日本の単一民族的発想からすると、まるで逆の価値観である。日本社会では、なるべく人と同じ、もしくは世間体といった観念がどうしても個人の独自な発想に影を落としがちであるが、ラテンでは個性があること、他人と違うことが大事であるという共通観念がある。これは、歴史文化的に養われた所産であり、普段の生活観からすると、むしろ好き嫌いの部分に属する。
 例えば、サッカーなどはよい例である。
 先日まで日韓共催のワールドカップが世界の注目を集め熱戦が繰り広げられたが、このサッカーにラテン文化というものが、色濃く反映されていた。「組織戦術のヨーロッパ、個人技の南米」とよく言われるが、確かに攻守ともきちっとしたチーム戦術で戦うヨーロッパのチームに対し、個人技でドリブル突破しゴールを狙う南米のチームのスタイルは明らかに異なっていた。勝負の点では、ゴール前をがっちり固めた組織的な守備で失点を抑え、数少ない好機に速攻で点を取るヨーロッパ的戦術は有利といえる。しかし、このスタイルはラテン社会では嫌われる。むしろプレーヤー個人個人が自由奔放に動き、華麗な個人技で、相手を抜いていくというスタイルでないと国民は納得しない。

 日常生活でも色々なところで、この部分は垣間見ることができる。例えば、ダンス。
 踊るということはラテン社会ではとても重要な、生活に不可欠な要素であるが、なるほど実に自由に楽しそうに踊る。しかし、これがエアロビクス教室にはいると様相が一変する。リズムにあわせインストラクターが繰り出す振りには、ほとんどの人がついていけない。例えそれが、基本的な簡単な動きであっても、容易に真似ることが出来ない。他人の動きを真似ると言う行為は、信じられないほど不器用である。これには正直驚いた。但し、エアロビが苦手な彼らも、自由に踊りなさいというと、実に楽しそうに上手に踊るのである。その点、日本人は逆である。「自由に」と言われると何をしていいか分からなくなってしまう。
 どちらがいいのかというのは、一概には言えない。日本人の持つ真似上手というのも、立派な特徴であり、この民族的特徴があればこそ、技術革新、経済発展を生んだのである。

 ただ、問題は今という時代である。物質文明の頂点に立ちながら、将来に対する閉塞感に陥った現代日本に必要なものは、この個性、多様性である。特に、その閉塞性を感じる優秀な若者ほど、日本社会を離れ、世界に飛び込むものが多い。今こそ、個性と多様性を生み出し、理解する社会を作り出さねば、将来の担い手となるべき若者たちが、この社会を敬遠し、日本は没落していってしまうのではないかと、強く感じるのである。そのためにも、ラテン文化を学ぶ意味は十分にあると思われる。

ヒデキ・ラティーノのラテン文化エッセイ集より
 


 ラテン文化の関係情報サイト

ヒデキ・ラティーノの「ラテン・アメリカという世界」

 ここ数年、われわれの住む日本では、国内経済の悪化により、将来への不安が蓄積され、閉塞感に包まれています。特に経済の現場である企業では、アメリカ型の効率主義、合理主義の波が吹き荒れ、日々大きなストレスを感じている人も多いと思います。企業の倒産やリストラ影響で失業の憂き目をみる人々、リストラ後の少数精鋭化に伴い多忙を極めるサラリーマン。オフィス街で行き交う中年サラリーマンの疲れきった姿は、ある種の悲哀を感じてしまいます。しかし、更なる問題は、この暗い雰囲気は、若い世代に伝染し、家庭崩壊、青少年犯罪や陰湿なイジメなどを助長し、日本社会全体が歪んできていることです。世代間で生き生きとした会話が交わされなくなり、その溝は深まっているように感じます。

 若者は中年世代に対し、魅力を感じられなくなり、中年世代は若者の考え方を受け止めるだけの包容力がなくなってきています。このままでは、日本という国は滅んでしまうのではないか?
 私も数年前まで、サラリーマン生活を送っていましたので、この日本の病ともいうべき状況を実感し、そんなことを考え、悩んだ時期がありました。それでは、この状況を乗り越えるためには、何が必要なのだろうか?明るい未来に向けて、自分は何ができるのだろうか?

 こんなことを日々考えていたころ、ラテン文化というものに出会いました。福岡在住のラティーノ(ラテンアメリカの人々)たちとの出会いから、彼らの考え方、更にはその歴史的・文化的背景というものに興味が膨らんでいき、貧しくても人生を楽しんめる心の豊かさ、人懐こさ、家族や友達を思いやる愛情深さなどの人間的な魅力が、彼らと共有する時間が増えるにつれて、見え始め、今までとは全く異なった価値感というもの。

 ひょっとすると今の日本を救えるのは、ラテン的思考性ではないだろうか、と思うようになりました。その結果、昨年2001年3月で退社し、約一年に亘り、ラテンアメリカ9カ国を歴訪してきました。現地で、ラテンアメリカの国々の強烈な個性とさまざまな多様性を持った文化に対する驚き、そして何よりも人生を楽しんでいる人々の笑顔。また、一方でどうにもならない貧富差と、不公平な社会。良いところ、悪いところともに垣間見ることができました。
 そこで感じたのは、いかに日本にラテン世界の情報が伝わっていないかということでした。 まだまだ、日本は国際化していない、せいぜいアメリカ化を国際化と呼んでいるに過ぎないという感覚でした。

 広大な北米、アメリカ合衆国の先には、驚くべき質の高い文化と、私たち日本人の社会とは全く異なる価値観をもった社会が存在していたんです。ここで、ラテン文化というものを、読者のみなさんとともにより深い理解に向けて、このホームページを立ち上げることとしました。
 どの国でもあるように、ラテン文化・社会の良い点・悪い点両面を、しっかり理解することで、良い面を今の日本社会に還元できたらと思っています。
 ぜひ、いっしょにラテン文化を学んでいきましょう。





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