- ラテンアメリカのお国案内 -

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南米の楽園パラグアイ

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目次


パラグアイ国一般情報

 1.パラグアイ概要
 2.基礎データー
 3.ブロードバンドTV情報
 4.パラグアイ経済の基礎
 5.パラグアイ社会の特徴
 6.観光名所
 7.歴史
 8.生活スタイル
 9.関係リンク


パラグアイの魅力

 1.木から女が降ってくる国
 2.グアラニー文化の遺産
 3.イエズス会の理想郷
 4.メノニータたちの独立村
 5.パラグアイの英雄チラベル
 6.グアラニー語


パラグアイの報道

 1. 日系ジャーナル
 2. El Diario Noticias
 3. ABC Color
 4. Ultima Hora
 5. La Nacion
 
パラグアイの情報サイト

 1. LANIC
 2. LatinWorld: Paraguay
 3. Governments on the WWW: Paraguay
 
パラグアイでボランティア

 1. イグアスの村づくり



2003年2月25日作成

ご意見・ご質問などは
  [email protected]









エネルギー大国パラグアイ

 パラグアイは、鉱山の多いボリビアや、石油が取れるアルゼンチン、そして鉄、金、宝石などが豊富なブラジルなどの地下資源が豊かな国々に囲まれていながら今のところ地下資源とは縁のない国ですが、ブラジルとアルゼンチンとの国境となっているパラナ川の水力を利用した2つの巨大ダムによる発電事業で国内の需要をはるかに上回る生産量を持ち、隣の国々に売っているという電力には大変恵まれた国です。

1.イタイプ水力発電ダム: イグアスの滝の近くにブラジルと共同で作られた世界一の発電量を誇るマンモスダムです。
 ダムの高さは、196メートル、最大落差95メートル(人造湖と下流の川との水位差120メートル)、 ダム構造部分の幅1400メートル(堤防の全長約 8キロ)、総発電量は1,260万キロワット/時間、タービン数18機(X70万キロワット/時間)

2.ヤシレタ水力発電ダム: イタイプ・ダムから約400キロ下流にアルゼンチンと共同で作られた巨大ダムで、堤防の長さは50キロにも及ぶ最大級のものです。  

パラグアイ産業の目玉商品「大豆」

パラグアイの経済に一番大きな貢献をしている大豆の収穫



 パラグアイでは、長年にわたり牧畜や林業そして、伝統的零細農業が経済の基本でしたが、1970年代よりドイツ人移住者と日本人移住者の影響により大型機械による近代化農業が発達しはじめ、綿花やさとうきび、大豆、トウモロコシなどの栽培が盛んになりました。しかしグローバル化が始まると共に、輸出産品として綿花と、大豆、とうもろこし、小麦、などの国際市場へ向けた換金作物である穀物類の生産が急激に増え、これらがパラグアイの経済を支える産業となりました。

 特にパラグアイが位置する南米南部は、気候の面において栽培期・収穫期が北半球のアメリカ・中国・日本と正反対のため、大豆の生産には有利な面が多く、隣のブラジルやアルゼンチンなどと合わせて世界最大の大豆生産地を形成する生産国となっています。
 2002年では370万トンを生産し、生産量ではアメリカ、ブラジル、中国、アルゼンチン、インドに次いで世界第六位、輸出量ではアメリカ、ブラジル、アルゼンチンに次ぐ世界四位の輸出国で日本への輸出量も年々増えています。


伝統産業の牧畜業

パラグアイには伝統的な牧畜業が16世紀から続けられている



 パラグアイの伝統産業である牧畜業は、アメリカの開拓史にまけない古い歴史と伝統をもっています。南米南部のラプラタ流域(アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル南部)の開拓時代には、パラグアイの首都となったアスンシオンにスペイン総督の拠点が置かれ、全地域内の町づくり、村づくりやそして土地所有権などの手続きはすべてアスンシオンまで行かなければならなかったのです。

 そのため、パラグアイには夢見るヨーロッパの富豪たちが集まり、ヨーロッパから優良な牛や馬が連れてこられ、パラグアイを中心に経済の土台を作り上げていきました。
 そして、この牧畜業に従事する花形的職業が「ガウチョ」と呼ばれる牧童たちでしたが、このガウチョはアメリカのカーボーイよりも多くの伝統やしきたりをもっていました。礼儀を重んじ、人間関係に非常に敏感でしたが、外から来る人間には非常にもてなすことを楽しみにしていました。

「サムライ」が日本での勇敢な男の象徴とされるように、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジル等の南米では「ガウチョ」なのです。南米では時に「ガウチョ」という言葉を「英雄」の意味を込めて使います。何かに長けている男を指すこともあります。かつて牛を追って広大なパンパを移動していた時代には、ガウチョたちは常に大自然の危険と隣り合わせでした。そんな中では勇猛果敢な男でなければ生き残れなかったのです。
ガウチョについて

 日系人社会の農業における貢献


 第2次世界大戦前後に多くの日本人が移住したパラグアイでは約8,000人の日系人が住んでいます。日系人の多くは農業を営み、大豆や小麦、そしてトマトなどの野菜栽培や畜産なども見られます。移住当初はたまねぎやトマトの生産が有名でしたが、最近では大型機械を導入しての大豆の栽培が一番盛んなようです。 パラグアイの全人口に占める日系人の割合は1%にも満たない小さなものですが、農業国として繁栄し始めたこの国の農業生産における貢献度は国全体の20%とも30%とも言われています。そしてこの農業分野での貢献は官民から評価され、日系人社会は大事にされています。そういうことから日本人にとっては大変住み心地のよい親日環境があります。
(写真:日本移住者の大豆畑、AGRO PARAGUAY SRL提供)

 パラグアイには、これらの日系農業生産者を組織化した6つの日系人農協(アスンセーナ園芸協同組合、ラ ・コルメナ農産業協同組合、アマンバイ農業協同組合、ラ・パス農業協同 組合、ピラポ農業協同組合、イグアス農業協同組合)があります。そしてこの日系農協は、パラグアイではドイツ系農協に続く経済影響力をもった組織となりつつあります。

 この中で、一例として「イグアス農協」を紹介しますと、組合員数は50家族程度ですが、大豆の不耕起・有機栽培や天敵の生物を利用して農薬の低投入型の農業を積極的に推進したり、1農家の平均所有面積も250ヘクタールと広大で質の揃った生産により、パラグアイにおいて農協組織として見本的な存在となってきています。

イグアス農協のホームページへ



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