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目次



ラテンアメリカから世界ヘ

1.カルロス・ゴーン
2.ルベン・ブラデス
3.チェ・ゲバラ
4.アレックス・ロドリーゲス
5.チラベルト
6.ヒクソン・グレイシー
7.リョウト


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2003年2月25日作成










関連サイト
1.色あせぬゲバラの思想・感性・生き方

2.チェ・ゲバラ没後30年その思想を風化させないために

3.》「神話」からの解放――ゲバラの、そして私たちの

4.ゲバラは死んだか

5.世界のゲバラ・サイト


チェ・ゲバラ
〜国境を超える革命者〜


Ernesto Guevara
エルネスト・ゲバラ

革命家
政治家
社会主義思想家

1928年3月9日 アルゼンチン生まれ
ロサリオ市出身

職業: 医師

19xx年 ブエノスアイレス大学医学部卒業
1956年 キューバ革命のゲリラ闘争に参加
1959年 バチスタ政権を倒して革命成功
1959年 キューバ国立銀行総裁
1961年 キューバ工業大臣

1965年 ベトナムに連帯する反帝国主義闘争に参加
アフリカのコンゴの部隊を率いて戦う
1967年 ボリビアの政府軍との戦いで死亡。




チェ・ゲバラについて

 現代ラテンアメリカが生んだ傑出した革命家でアルゼンチン生まれの医師のゲバラ。アルゼンチンのロサリオ市の中流家庭の生まれで、幼児のときから喘息の持病に苦しめられた。ブエノス・アイレス大学で医学を学ぶかたわら、ラテンアメリカの各地を旅行してこの地域の現実について見聞を広める。喘ぐ古バイクでアンデスを越え、船倉のトイレに隠れて「密航」し、野宿し、ヒッチハイクし、いかだでアマゾン川を下る。金はない、他人の好意にすがるのみ。無鉄砲だが、情熱的な旅をする23歳の医学生ゲバラ。各地をめぐり貧困の存在を知り、そんな人たちからの親切を体験し革命へ目覚める。
 大学で学位を得たのちは中米のグアテマラに行き、そこで進歩的なアルベンス政権がアメリカのCIAに援助された反革命軍の手で転覆されるのを目撃した。その後メキシコに行き、キューバから亡命していた革命家たちと親交を結んで彼らの革命運動に参加した。1956年末キューバ革命準備中(バチスタ独裁政権打倒を目指す)だったカストロ(現・キューバ国家評議会議長)と知り合い、彼らのグループに加わってゲリラ闘争に参加。キューバに侵攻し、反乱軍の一司令官として活躍した。
 1959年初めバチスタ政権を打倒したのち、キューバ革命が成功した新政権のもとで国立銀行総裁(59年)となり、61年には初代工業相に就任した。
 その後、アフリカのコンゴでのゲリラ闘争の展開に失敗した後、1966年南米ボリビアに赴いた。民族解放軍を組織したが、反帝ゲリラ闘争を全面的に展開する以前に、政府軍との遭遇戦で負傷、捕らえられ、その翌日射殺された。享年39歳だった。
 ゲバラの思想と行動は一貫してキューバ革命の推進力の役割を果たしたばかりか、革命家として誠実な姿勢と思想と行動がもつ急進主義は、世界の他の地域にも大きな影響を及ぼした。




チェ・ゲバラの人物象、思想と主義

チェ・ゲバラは完全な人間ではなかった。
 それでも、その徹底した平等主義、ぜんそくで転げ回りながらも、死を恐れず、闘い続ける姿にひかれて多くの作家や翻訳家が彼の人生や革命を描き、出版した。

 貧者を前に人はどう行動するか。家族を顧みず、食料や財産を分け合い、ともに貧困から抜け出す道を探る。ゲバラが理想としたのは、そんな選択肢だ。だが大方の人間は、まず自分の生活を確保しなければと、安全地帯から貧民を遠望し、悩む。 「彼は焦っていた。世界の不平等、貧困を何とかしないと、という気持ちが強かった。
 
 彼の主張は一点に凝縮されていた。アメリカ合衆国はベトナムを侵略して無残な戦争を行なっている。ベトナム人民は勇敢に抵抗しているが、世界じゅうの進歩派はベトナムに同情しながらも眺めているだけだ。無用な犠牲は避けなければならないが、いくつものベトナムが地球上の現われ、帝国主義の軍事力を世界各地に分散させて闘うならば、この帝国主義に対して勝利の日を得ることができる。

「新しい人間」の模索

 ゲバラは、ゲリラ戦争に関する著作を著わし、またすでに見た「ベトナムに関するメッセージ」の内容やボリビアにおける戦死という事実から、なによりもゲリラ戦争論の理論家にして実践家であると見做されている。しかし、思想的・経済学的な見地から、社会主義の新しいイメージを創りだそうとしていた側面は、あまり知られていない。

 彼が革命直後から国立銀行総裁や工業相の任に就いたが、革命初期の六〇年代前半、キューバでは社会主義建設期の労働はいかなる原理によってなされるべきかをめぐって激しい論争が展開された。
 ゲバラは、共産主義的なモラルを欠いた社会主義経済には興味がない、自分たちの闘いは貧困との闘いに留まるものではなく疎外との闘いでもあるのだとする立場に立つ、この論争における片方の当事者だった。社会主義建設の労働は個人的で物質的な動機によってではなく、集団的で精神的な動機によって組織されるべきだとする考え方である。

 競争原理に拠るのではない、真に友愛に満ちた態度を生み出すような変化は、集団的・精神的動機によってこそ人間の中に呼び起こされる。「社会主義建設のこの時期に、新しい人間が生まれてくるのをみることができる。その人間像は未だ最終的に完成されてはいないし、決して完成することはないだろうーーその形成過程は新しい経済形態の発展と呼応して進むのであるから」(「社会主義と人間」、一九六五年)。

 <参考解説: 太田昌国、チェ・ゲバラ没後30年その思想を風化させないために>

  • チェ・ゲバラの主な著作
  • 1. 「チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記」、講談社、
    2. 「革命戦争の道程」、本体価格1900円
    3. 「革命戦争の道程:コンゴ編」
    5. 「旅日記」」
    6. 「ゲリラ戦争下の野戦日記」
    6. 「ボリビア日記」


  • チェ・ゲバラに関して書かれた主な著作
  • 1. 「エルネスト・チェ・ゲバラ」  オスバルド・サラス作、海風書房刊 、本体価格2800円+税
     <詳細情報>

    2. 「エルネスト・チェ・ゲバラ伝」  パコ・イグナシオ・タイボU 著 後藤政子訳、 海風書房刊  、本体価格4700円+税
     <詳細情報>


     




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