ブドウ糖のところで、「α型とβ型、アルデヒド型が存在して、平衡状態として存在しているんだ」という説明をしましたよね。
あれと同じ事が、果糖にもあるんですね。
さっきのページで「これが果糖(フルクトース)だ」と描いたのは、実は正しくは「α果糖」です。
で、詳しくは後ほど書きますが、「5番炭素」と「環を構成する酸素」の部分で結合が切れることができます。これを「鎖状フルクトース」と言います。「ケト型」とも言いますが、それに関しても後で書きます。
鎖状フルクトースが環状に戻るとき、グルコース同様に「ねじれ」が生じることがあります。
そうすると、6番炭素が5番炭素の上に来ますね。これは最初の「α型」とちょっと違う(化学的性質は同じですが)ので、「β型」と呼ばれます。
で、これら三者はブドウ糖の時同様、平衡状態として存在しています。
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