自尊心
オリジナル記事はこちら⇒https://setsinrigaku.com/16.html 自尊心とは自分に対する価値観でどれだけ自分自身を大切にし評価し好きであるかという尺度を意味します。 自尊心を高く持つことは、人生を成功させ、幸せにするための鍵であると言われています。 自尊心は自信と似ていますが違います。 自尊心は自分を全体として好きになることですが、自信は自分の能力をどう見るかです。 自尊心はこれまでの経験から形成されますが、自信は状況によって変化します。 自尊心は幼児期から形成される価値観で、自尊心の形成には、両親、教師、幼なじみなどが強く影響します。 親が子供に十分な愛情を注ぎ、尊敬と優しさを持って接していたら、その子供は十分な自尊心を育むことができます。 逆に親が子供に温かく接することができず、いつも批判したりバカにしたりていると、子供の自尊心は低くなります。 周囲の人たちから肯定されているかどうかが自尊心に影響を与えます。 否定的な言葉を受けることが多い人は、自尊心が低くなる傾向が高い。 身近な人との良好な人間関係は、健全な自尊心を形成します。 孤独だと自分は他人から必要とされていないと感じるため、マイナスの影響を与えることがあります。 病気や障害があると自尊心を低下させます。 自尊心を高める方法はいくつかあります。 自尊心は、自分の能力に気づき、それを伸ばすことによって築かれます。 他人の目を気にしていると、自由な行動がとれなくなることがあります。 自分のやりたいことにもっと集中することが、自尊心を高めることにつながります。 他人を常に人生の基準にしてはいけません。 人がSNSに投稿するものは、その人の人生の中で一番いいものばかりです。 だから他人と比べる必要はなく、自分の中で伸ばせるものだけに集中すればいいのです。 自分の長所と短所を認識することで、自尊心も高まります。 自分の長所や好きなこと、頑張ったことなど自分の中でポジティブなことを書き出してみましょう。 自分自身に嫌なところがあれば、どんな風に変えていけるかを考えます。 そして、その変更を実行に移すための計画を立てます。 自尊心の概念は、18世紀、スコットランドの啓蒙思想家デイヴィッド・ヒュームの著作で初めて表現されました。 ヒュームは、自分自身を評価し、よく思うことは重要であり、それによって人は自分の可能性を最大限に追求することができるという動機づけの欲求を満たすことができると主張しました。 1960年代半ば、社会心理学者のモリス・ローゼンバーグは、「自尊心」を「自己価値感」と定義しました。 その後、ローゼンバーグ自尊心尺度(RSES)を開発し、この尺度は後に社会科学の分野で自尊心を測る尺度として最も広く使われるようになりました。 1992年、政治学者のフランシス・フクヤマは、自尊心をプラトンの魂の「精神」の部分である「テューモス」と結びつけました。 初期の多くの理論は、自尊心は人間の基本的な欲求や動機であると述べています。 アメリカの心理学者アブラハム・マズローは、人間の欲求の階層に「自尊心」を含めました。 彼は、2つの異なる形の自尊心を説明しました。 1つ目の自尊心は、他人から認められること、成功すること、賞賛されることなど、尊敬されることへの欲求です。 2つ目の自尊心は、自己愛、自信、スキル、才能といった形の欲求です。 マズローによれば、自尊心の欲求が満たされないと、個人はそれを求めるようになります。 なぜなら、自尊心がなければ人間は成長できず、自己実現も得られないからです。 マズローはまた、自尊心のもっとも健全な表現は「単なる名声、悪評、お世辞ではなく、他者にふさわしい尊敬に現れるものである」と述べています。 現代の自尊心理論は、人間がなぜ自分自身を高く評価し続けようとするのか、その理由を探っています。 ソシオメーター理論では、自尊心はその人の社会的集団の中での地位や受容の度合いを調べるために進化したとされています。 テロマネジメント理論によれば、自尊心はプロテクターの役割を果たし、生死に対する不安を軽減するとされています。 防衛機制とは不安な気持ちから自分を守るために無意識に行われる心理的なメカニズムのこと。
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