語学学校
語学学校について
もし[TOEFL](トフル)の点数が足りなくて、アメリカの大学留学を諦め掛けている・・とすれば、「語学学校から留学を始める」方法を紹介したいと思います。語学学校とは、これからアメリカの大学へ行く人はもちろん、語学留学や遊学と呼ばれる人たち等、母国語が英語でない世界中の人たちが学んでいる、英語を教える学校です。
語学学校で英語はどれ位上達する?
残念なことに、語学学校に通っても、思ったように英語力は上がりません。語学学校には、英語圏以外の外国人が集まるので、ネイティブの英語を話す身近な人は先生しかいないからです。そして授業自体もそんなに難しくはありません。(文法を中心に勉強することが多いのですが、日本人は文法にはあまり困っていないからです。)
条件付入学とは
語学学校を卒業すると、[TOEFL](トフル)が免除される大学があります。これを「条件付入学」[Conditional Acceptance]と呼んでいます。語学学校を卒業すると、[TOEFL](トフル)が要求された点数より低くても、入学できる学校がたくさんあります。
語学学校の勉強のように「英語
を勉強する」のでは実はあまり上がりません。大学で勉強している間の方が、語学学校で勉強するよりも英語力は上がります。それは「英語
で勉強」しているからです。[TOEFL](トフル)が足りないから大学の授業が着いていけない、なんて考えているのは始めのうちだけです。なので条件付入学制度は留学生にとっては便利な制度だと思います。
[English as a Second Language]の略。
大学の英語補修クラスのこと。
一般にその大学の入学許可が出た人が受けるクラス。
大学のカリキュラムの中に含まれている。
[ESL]が無い学校もあります。
[TOEFL](トフル)の点数が「あともうちょっと足りない」人向き。
[ESL]を取りながら、一般クラスも受講できるところもある。
大学によっては、その[ESL]を単位に数えるところがある。
[ELS]等の私立語学学校について
[ELS]とは[English Language School]の略。
[ELS]と条件付入学許可を約束している学校が多い。
1学期が4週間単位なので、語学留学目的の人も多い。
4週間ごとに1段階クラスが上がる。
101から109までの9段階のクラス。
109を終了し、卒業テストで合格すると卒業。
一番下のクラスで入学しても、早くて9ヶ月で卒業できる。
短大
短大について
英語名 公立[Community College] 私立[Junior College]
学位 準学士号[A.A.(Associate of Arts)]
授業料 公立短大は安い。
TOEFL 平均450点から(不問のところもある。)
GPA 平均2.5(不問のところもある。)
奨学金 貰えない。
特徴
公立短大は授業料が安い。
生徒は地域の住民が多い。
生徒の年齢は様々。
奨学金は、税金を払っている地域住民にあり、留学生はない。
専攻科目も小さな地域の短大では少ない。
大学に編入するためには、一般教養を選択するのが良い。
大学に比べて、授業内容は濃くない。
短大[Community College]の短所
日本の留学情報に、「短大から大学への編入がお奨め」のような記述をよく見ます。実際に私自身の経験では、短大に1学期間通いましたが、勉強が簡単過ぎてしまって合わずに、直ぐに大学へ編入する手続きを取りました。そこで私が短大をお奨めしない理由を書きたいと思います。
短大を希望する留学生に多いのは、成績やTOEFLが足りないからという理由です。しかし、アメリカへ留学する場合、あまり入学条件にこだわる必要はないと思いました。日本では入学条件が厳しいためにそれを第一条件として考える人が多くいますが、「大学を選ぶ本当の基準は、希望の勉強が出来るか」ということだと思います。アメリカの大学の入学基準は、流動的(フレキシブル)です。エッセイが良かったり、推薦状があったり、コネがあったりして、入学許可が出ることが実は多くあります。
アメリカの短大は日本の短大とは少し意味合いが違います。ほとんどのアメリカの短大は、高校卒業後に直ぐに行くところではありません。社会人になってから、もっと勉強がしたかったなぁと考えた人が、自分のしたい勉強だけを取得するところです。(日本で言えば、放送大学とか公民館の勉強会みたいな感じの短大が多いです。)
ほとんどの生徒は自分のペースで(仕事の合間に通う)勉強するので、友達が作りにくいという点もあります。もちろん、高校卒業して直ぐのアメリカ人の生徒もいますが、憧れのキャンパス生活・・という言葉とは少しだけ違うような気がしました。(しかし、大きな短大は、高校卒業して直ぐのアメリカ人の生徒が多く、大学とほとんど変わらず友達が出来ます。)
短大の授業内容は、大学より高いということは無いと思います。短大に通う生徒は授業の質を求めているのではありません。自分の知識がゼロからプラスになれば・・と願って行く所です。(アメリカと日本とは教育制度が違います。アメリカでは本当に教育を受けていない人もいます。)なので、日本からの優秀な学生がもともとプラスだったものをよりプラスにする所とは言い難いです。
短大[Community College]の長所
もちろん、長所もあります。授業が易しいので良い成績を取り易い。小さな短大なら先生が留学生のことをよく見てくれる。(英語にハンディがあることを理解してくれる。)授業料が大学より安目なので入学し易い。
私は短大はたったの半年(1学期間)しか通いませんでした。授業が易し過ぎたので満足出来なかったことが大きな原因です。しかしたったの半年間で、英語力はとても上がりましたし、アメリカでの授業の受け方も分かりました。それと言うのも、小さな学校だったので、先生が皆協力して下さって、英語の勉強や、クラスの予習復習をいっしょにして下さったからです。そういう点では、留学生の始めの一歩としては良い所だと思います。
短大から大学への編入について
短大を希望する人の中には、大学への編入も予め頭に入れている人が多いと思います。「短大へ2年通ったから大学に3年生から入学出来る」と言う事は決してなく、「大学が短大時代の単位を認めるか」に関係します。
大学
英語名 総合大学[University] 単科大学[College]
学位 学士号 理数系[B.S.(Bachelor of Science)] 文科系[B.A.(Bachelor of Arts)]
授業料 幅がある。国立州立大学でも高いところもある。
TOEFL 平均500点から(不問のところもある。)
GPA 平均3.0(不問のところもある。)
奨学金 ほとんど貰えないが、もらえるところもある。
特徴
総合大学[University]は専攻科目が多種多様。
単科大学は私立が多い。
短大よりも施設が整っている。
授業料は公立の方が私立より安い。
都会にある公立大学の授業料は高い。
私立はキリスト系などに関連した大学で、クラスも宗教色がある。
公立は地域型なので地元の生徒が多い。
有名私立は全米から生徒が集まっている。
スポーツに力を入れている公立は、全米から生徒が集まっている。
授業内容は、私立公立関係無く、大学それぞれ違う。
留学生にも奨学金を出すところがある。(例:ミネソタ州立大学)
liberal artsとは、主にLiberal Arts Collegeという名称で呼ばれます。学校の種類の一つです。(他には総合大学[University]とかコミュニティカレッジとかがあります。)
Liberal Studiesとは専攻の一つです。Liberal Arts Collegeに行かなくても、総合大学等の専攻に、Liberal Arts Collegeで学べる同じようなカリキュラムが含まれています。
Liberal Arts CollegeやLiberal Studiesで学ぶことは、一般教養のようなもので、専門的ではありません。日本の高校でも普通科というのがありましたよね。それと同じようなことです。なので職業には必ずしもその知識が生かせるということではありません。ただもっと勉強したいという人が通うところがLiberal Arts Collegeで、Liberal Studiesを勉強する人は、まだ将来が漠然としているという人が多いと思います。大学院へ行ってから専攻科目を決めることも、アメリカでは可能です。
逆に、Liberal Arts CollegeやLiberal Studiesでない専攻や大学ではどのような勉強をするのかというと、半分は一般教養で、半分は専門分野(専攻)になります。職業を持ったら直ぐに勉強した知識が学べるような勉強をします。なので、アメリカで働きたいという人は、こちらの方が良いかも知れません。
大学院
英語名 [Graduate School] [Professional School] [Business School] [Law School]
学位 修士号[Master's Degree] 博士号[Doctoral Degree]
授業料 高い。
TOEFL 平均550点から。
奨学金 成績次第で貰える。
特徴
TOEFLの点数は最低550点以上で高い。
留学生も、大学生を教える助手としてアルバイトができる。
専攻科目によって、大学院を卒業できる年数が違う。
TOP
COPYRIGHT © GO2AMERICA
NOV. 29, 2005