@学校計画 A計画経緯 B教育方針 C教育内容 D教育思想
E教育目標 F教育手段 G運営体制 H産業活動 I 理 想
J 希 望 K 主 義 Lこだわり M 悲 願 N 悟 り

教育方針

自己確立




 まず自分の進む道を見つけることから

 人生でまず第一に追求しなければないらないものは金でもなく、家でもなく、学歴でも、安定した仕事でもなく、自己の確立であると考えます。 自分はなにをするために生まれてきたのだろうか。これをまず第一に求めつづけて行く時に人間は成長し、そしていつの日か答えを得ることができるのです。しかし、たとえそれが生涯を通した課題になったとしてもその人の人生は決して無駄のない、退屈しない、充実した人生になるのではないでしょうか。

 なにをもって充実した人生を送ることができるのか。 「生きていて良かった」といえる人生は自分にとってなになのか。 これを課題とした青春時代、それは人間の成長段階で有意義なステップとして生きる力をつけてくれるのではないのでしょうか。

 そして自己確立された人間は強く、積極的で、恐れをしりません。 自己確立された人間とは、完成された完全な人間ではなく、自分の好きなことを見つけてそれに対してやる計画や夢をもっている人間です。たとえ変動的であってもその時その時に目標をもっている人間であると私は考えます。 自己確立された人間、すなわち目的をもった人間は、どんなに厳しい困難や問題にぶつかっても立ち上がることのできる意欲と、その目的に到達するために必要な知識や経験を積むことに努力する向上心を強めていきます。
 そしてそういう人間は結果的に衣食住の基本的必要に欠けることはないどころか、本人でも考えられなかったとこへ到達することができるのです。  

 この哲学に基づいた、目的意識を持ち、好きな道に夢中になることで自分が成長し、他者の役にたつ人間造り、そしてさらに人間個人それぞれが持っている才能や天分を最大限に行かせる場を提供したいという願いからこの学園構想は育てられてきています。



 理想の人生

 好きなことをやって暮らす。好きなことで生活ができるということは可能でしょうか。 それは、その好きなことが他の人にも喜んでもらえることかどうかにつきるのです。 自分の好きなことが他の人に喜んでもらえ(親だけではなく)その喜んでくれる人がどれだけいるかで仕事の需要が成り立ち、マーケットとなれば、立派に仕事として成り立つでしょう。

 しかし、それよりも人に喜んでもらえそうな仕事を好きになるほうが簡単かもしれません。どんな仕事にしろ人に喜んでもらえることほど満足することはありませんし、そしてその見返りとして収入が入ってくれるようにすればいいのです。

 地球物理学の世界的権威で、東京大学名誉教授の竹内均博士は、著作「人生を最高に生きる法」の中で理想の人生について次ぎのように結論づけています。

 個人にとって理想の人生とは、@好きなことをやって、Aそれで食べることができ、Bしかもそれが他人のために役立ったとしてほめられるような、そういう人生であると考えている。



 好きなことだけやればいい

 また、青色発行ダイオード(LED)に関わる発明で知られるカリフォルニア大学の中村修二教授は、その著書「好きなことだけやればいい」で、日本の常識に対抗する大変興味深い考え方を述べています。本当にこの人は大学の先生だろうかというような型やぶりの発想ですが、実はこれは日本の教育問題の盲点であり、国際感覚の常識的部分であると考えられるので、部分引用して紹介します。


 教育の目的は個性を伸ばすこと

 人間というのは百人いれば百人とも違う。遺伝子が同じ双子でさえ、よく見れば少しずつ違っている。それが個性というものだ。 すなわち違うということが個性なのである。  いろんな子供がいる。それが個性というものだ。学級崩壊などと心配することはない。小さな子供たち全員が、まるでロボットのように先生のほうだけ向き、静かに勉強している風景のほうが、私にはそら恐ろしく思える。

 教育の目的は個性を伸ばすことだとよく言われる。得手不得手があるのが人間だ。それぞれの違いことが個性なら、極端なことを言えば、不得意なことがあるのも個性なのである。
 私は人間の可能性を信じているから、誰にでもどこかしらいいところがあり、好きなことがあり、得意な部分があると思っている。遊びでも友達づきあいでもなんでも、どこかいい部分をもっている。
 その子のいい部分、好きなこと、やりたいこと、得意なことを思いっきり伸ばせるようにしてやるのが教育の役割だ。嫌いなこと、不得意なことがあれば、それもその子の個性なのだから、その違いもほめてやればいい。

 一般常識を学ぶことよりまず好きなことを見つける

 好きなことばかり勉強していては、一般常識のない人間が生まれる危惧があると言う人もいる。私はそう思わない。一般常識など学ばなくても、少なくとも一芸に秀でた人間は普遍的な知識をそこから得ることができる。芸は身を助けるという言葉があるが、芸は知識の根源でもあるのだ。
 小さいころに好きなことばかりやって育ってきた人間も、大人になり社会に出ていろいろな経験を積めば、一般常識的なことに対する知識欲が出てくる。好きなことをやるためには、政治や経済、文化などについて、ある程度の知識が必要なことに気づくからだ。だから、好きなことだけやらせる教育の結果を私はまったく心配していない。



 好きなことができれば勉強するようになる

 大学受験をなくし、子供たちにすきなことだけを学ばせてみれば、日本はだんだん良くなっていくだろう。好きなことだけやればいい。これを教育の大きな方向性として考えていく。
 テレビゲームが好きな子供には、とことんテレビゲームを遊ばせよう。スポーツが好きな子供は、気が済むまで体を動かせばいい。本を読むのが好きな子供は、一日中、本を読んでいてもかまわない。絵を描くことに夢中になる子供には、描ききれないほど多くの紙と絵の具を与えてあげる.....。
 こうして好きなことをやっていると、どんどん得意になって上達していったり、深く考えていったり、たくさんのことを学んだりする。さらに、好きなことから派生するあらゆることにも興味を抱いていくだろう。すきなことにのめり込むということで、好きなことに関係したこと全てを知りたくなるからだ。
 飽きてしまい、別のことが好きになるかもしれない。それなら別のことをとことんまでやらせればいいのである。ひょっとすると、前に好きになったことが生かされ、新しく好きになった分野で新しい発見をするかもしれない。
 自分の好きなことは、誰だって一生懸命がんばって勉強する。こうした蓄積が自分の血となり、肉となって自信につながる。自分がなにをどれだけやってきたのかがハッキリわかるから、人と比べるまでもなく絶対的な自信が生まれるのだ。その自信が、好きなことをさらに深くつきつめることにつながっていく。

 好きなことをトコトンやれば自信がつく

 サラリーマンにしても、好きなことをずっとやってきたような人間は自信を持っているものだ。自信のある社員は、その会社をクビになっても次の就職先を容易に探すことができるものと思っているから、会社や上司の言いなりにはならず、自分の好きなとおりに仕事をする。そうすると、それがいい結果につながって、さらに自信をつけていく。自信のある社員は、転職を繰り返し、実際に会社をどんどん変わっていくだろう。自信のある人間ばかりになれば、様々な職種で大移動が始まる。これが本当の意味での雇用の流動化だ。.... 
現状では、会社はそれがいやだから自信のない社員ばかりを雇いたがる。ところが、自信のない社員に優秀な人間はあまりいない。日本企業のジレンマというわけだが、こんなふうに後ろ向きに考えてばかりいるから日本の会社はダメになっていくのだ。 .................

 とにかく、個々人がもっと自分に自信を持つべきだ。どうすれば自信をもてるのかと言えば、自分の好きなことをトコトンまでやり、極めようと努力すればいい。

 好きなことをやれば、それが自信につながる。自信をもっている人間は輝いているものだ。そうした魅力は、転職の際にも発揮されるだろう。永遠のサラリーマンではなく企業社会で生きてためには、絶対に自信が必要なのである。




次へ:<教育内容>

Hosted by www.Geocities.ws

1