生物・化学の方には御馴染みでしょうが、物理・化学の人には、詳しい話は初めてですね。
ブドウ糖の話です。ブドウ糖はグルコースとも言います。
まずは、ブドウ糖の構造を見てみましょう。
分子式はC6H12O6です。
ややこしい構造ですね。
でも、覚える必要があるんですね。(^^;)
あと、水酸基と水素の上下の関係は、ひっくり返してはいけません。絵の通り覚えて下さい。
通常は単結合は上下入れ替えても構わないのですが、糖の場合はいけません。上下を入れ替えると、別な種類の糖になってしまい、「ブドウ糖」ではなくなってしまいます。
(理由を簡単に説明しますと、「炭素が不斉炭素原子(キラル)だから」です)
残念ながら、覚えて描けるようになって下さい。
唯、この構造で、輪になっている部分の炭素は、描かなくても分かりますね。また、水素も描かなくても分かるでしょう?
ですから通常は、輪の部分の炭素と、水素は省略して、こんな風に描きます。(これは正式な描き方です)
で、ブドウ糖の性質について説明しなくてはならないのですが、6つある炭素に名前を付けていないと説明し難いので、番号を振って、区別したいと思います。(これも正式なやり方です)
この番号も覚えて下さいね。
では、詳しい性質の話へ進みましょう。
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