製作中
第一アルコールを酸化する場合、
あまり強く酸化すると、酸化がアルデヒド で止まらず、カルボン酸にまでなってしまう可能性がありますね。
ではどういう場合はアルデヒドで止まって、どういう場合がカルボン酸まで行っちゃうんでしょう?
この答えは単純ではなく、case by case なんですが、ある程度は酸化剤の種類で決まります。(大学入試問題の場合)
唯、あくまでも参考であり、必ずしもこうなるとは限りません。注意して下さい。
これは硫酸酸性中で使うと、非常に強い酸化剤なので、原則としてカルボン酸まで酸化すると思って下さい。
これは、過マンガン酸カリと比較すると弱いので、反応はアルデヒドで止まると考えて下さい。
結論から言えば、反応はアルデヒドで止まります。
しかしこれはオゾンの酸化力が 弱いためではなく、オゾンが気体の酸化剤である所に問題があります。
どういう事か説明しましょう。
過マンガン酸カリとオゾンは非常に強力な酸化剤なので、二重結合切断型酸化反応をします。
ところが、生成物が異なります。
それは酸化力の差ではなく、オゾンが気体だからです。
つまりC−C−C=C−C−C−OHは液体です。ですから気体酸化剤も吹き込む事が出来ます。しかしC−C−CHOもOHC−C−C−OHも固体です。つまりこいつが生じると、オゾンが追い出されてしまい、反応を続けられなくなるのです。
アルデヒドに関する知識はこんなものでしょうか。
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