美味しそうな木の実の誘惑

幼い頃から私は道端に生えている植物の実等、美味しそうな物を見つけると口に入れる習慣があります。その習慣は大人になっても変わらずに残っています。
ある日、職場に行く時に通る海沿いの道に黒くてイチゴのような実がなっているのに気づきました。初めは毒でもあったら恐いなと思い、気になりながらも素通りしていたのです。
しかし美味しそうに見えてしょうがありません。意を決して１粒食べてみる事にしました。
想像していた通り甘くて美味しい実でした。毒があるのでは、と心配していた為、苦くも辛くもない実だったのでひと安心です。
しかし、期待を裏切る体の異変に襲われたのです。食べ終わり少し経つと、舌の先がピリピリと痺れてきました。そして徐々に舌先の痺れが口の中全体に広がっていったのです。
まさか、やはり毒があったのでは、と考えたら急に恐ろしくなり家族の顔が頭に浮かびましたが、痺れは数時間で消えました。