
ベンゼンに、濃硝酸と濃硫酸の混合液(これを「混酸」と言います)を加え、加熱します。
この場合、濃硫酸は反応試薬として加えているのではなく、触媒として加えているだけです。
こうしますと、ベンゼンと濃硝酸が反応します。ベンゼンの置換反応が起きまして、

要するに、ベンゼンの水素が取れて、代わりに硝酸の−NO2がくっつく訳です。
こうして生じました、
をニトロベンゼンと言います。
−NO2をニトロ基と言いまして、このニトロ基が付いている化合物を、ニトロ化合物と言います。
ニトロベンゼンは油ですから、水に溶けません。液性は中性です。
で、ニトロベンゼンは、アニリンやフェノール、アゾ化合物という、重要な化合物の原料として大切なので、今後たびたび登場します。

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